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タイムスリップ 日本国防軍 と平和を愛した天皇  作者: 暁 楓
第3章 太平洋緒戦(破竹の勢いで進む日本軍)
60/80

第48話 マレー作戦―5

 3/14


 戦闘が始まってから5日が経つと、どうしよなくなっていた。弾薬は、底を付き始めていた。食料は、とっくに底を付いた。はやく撤退する為に、最低限の食料しか持って逃げなかったのが原因である。

 補給でも、優秀なイギリスの面影も無かった。食べられるかも分からない鳥を食べるために、仲間の間で争奪戦が起きて、連合国軍内での殺し合いにまで発達していった。

 特に、英領インドからの兵士とイギリス軍兵士は、ひどかった。イギリス軍兵士は、植民地の兵だからと殺した。逆に英領インド兵士は、自分達の土地を占領するものだと反抗した。これに巻き込まれたアメリカ軍兵士も英領インド兵士を殺すことになった。


 こんな状況になると司令部では、配下の軍団の管理すら出来なくなっていた。各部隊は、散り散りになって連絡が取れなくなっていたのだから。

 連合国軍仏領インドシナ占領軍司令官アーサー・パーシバル中将は、遂に決意した。

 このままでは、味方どうしでの争いがさらに、ひどくなりその内自分も死んでしまうとう。「そんなのはイヤだ!」と。

 司令部にいる将兵もみな同じだった。みな自分が助かればとおもうのだった。





 3/14 11:22

 全周波無線を使い、イギリス軍司令官アーサー・パーシバル中将は、


「我々連合国軍は、日本軍にこの時刻を持って降伏する事を宣言する。全兵士達よ、直ちに戦闘を止めよ。この無線を聞いた日本軍も戦闘を中止してくれ。」


 各部隊ではこの英語の無線を理解出来ない部隊もあったが、直ぐに司令部が中止せよと連絡を回した為、仕掛けられた突発的な戦闘除いて戦闘は終わった。


 この無線を聞いたブノンペンの作戦司令部では、反抗作戦を開始してから5日で勝った事に喜んだ。





 ここからが大変だった。

 森に散ってゲリラ戦を仕掛ける連合国軍の半分は、無線を持っていなかった。

 なので、降伏したことを知らずにいたのだ。

 連合国軍という世界の中心にある自分達が、東方の野蛮なサルに何か負けるはずが無いと信じていたのだ。

 降伏したと言われても信じなかったのだ。

 そのため、降伏していると言ってもき聞かずに攻撃を続ける部隊もあったのだ。

 それには、捕虜となった連合国軍の兵士を使い、降伏を伝える事によって終息に向かっていった。

 それでも情報が伝わらない事もあり、結局すべての連合国軍が降伏するまでにさらに、5日がかかった。



 日本軍は、捕虜の扱いに困った。

 何せ、自分達の1.5倍近い数の兵士がいるのだから。反乱を起こされたらどうしようも無かった。

 連合国軍は、補給部隊を合わせて7万弱の兵士で攻めてきて、日本軍との戦闘で兵士の10分の1にあたる約7000人が戦死した。

 一番の戦死の原因は、食料不足による争いだった。仲間どうしの争いの為、兵士の7分よ1にあたる約10000人が戦死した。

 それでも捕虜は、約50000人も居るのだ。


 日本軍は、陸軍特殊第1旅団こと、国防軍第18旅団をふくめると、調度同じくらいの人数になるのだ。もちろん、補給部隊などすべて含めてである。

 連合国軍は、自滅したようなものだったのだ。1.4倍近い兵力をあったなにどうしようもできなかったのだ。最初ならば、倍以上の兵力を持っていたのだ。

 そのあいだに攻略するば、絶対攻略は成功していただろうと後世では言われている。



 この後、連合国軍の兵士達は、ブノンペンまで歩かされた後、さらにサイゴンに向かった。そこで日本行きの貨物船に乗せ変えられ、徐々に内地へ送られて行くことになっていた。

 アメリカ軍兵士は、ハワイに送られる事に決まったが、なかなか都合の良い輸送船は、無くしばらくサイゴンに止まる事となっていた。


 連合国軍のアメリカ軍以外の兵士達は、次の作戦にそなえて、武器、弾薬、食料を内地から積んできた荷物と引き換えに、捕虜を連れていった。

 捕虜の多くは、満州国にある巨大な施設に入れさせられ、収用されている。





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