第46話 マレー作戦―3
いつもの会話主体の文から感じを変えてみました。
今回のとどちらの方が好きか皆さん教えてくれるとありがたいです。
ぜひ、感想をお願いします。
国防軍の第18旅団つまり、遅れてきた援軍は、かなり異色な部隊だった。
本人たちに自覚が無くてもそうだった。
当日の日本人の平均身長は165cmなのに対して第18旅団の平均身長は178cmなのだ。それでなく、顔つきも全然ちがうのだ。日本人顔でないわけではないのだが、パッチリした目、高い鼻と西洋風の顔つきに近いのだから。
ここブノンペンの郊外の駐屯している所では、【日本陸軍特殊第1旅団】と呼ばれている。表向きは、最新兵器を実験的に使っている旅団とされている。誰もがそれは嘘ではないのかと思っているがそれは日本兵の間では言えない事だった。
ブノンペン郊外にはもちろんスパイもいる。それを気にして、国防軍と名乗っていないのだ。
連合国軍に対する大まかな作戦を説明すると、南側(ブノンペン側)からは、陸軍オ式回転翼機航空団二個と2式戦車の連隊、牽引野砲、歩兵が敵を西に追いたてる。北側からは、トンレ・サップ湖を迂回した九十七式中戦車連隊と機動歩兵が南に向かって進撃する。さらに、迂回した日本陸軍特殊第1旅団こと、国防軍が敵の退路を塞ぎ敵部隊を囲み込み降伏させる作戦だ。国防軍が作戦を行うのは、仏領インドシナとタイ王国の国境付近から250km離れたタイ王国の首都バンコクだ。ブノンペンからは、約500kmも離れている。
ここまで綺麗に作戦を成功させられるとはだれも思ってはいないが。
3/9 7:00
斥候からの報告を受け、ブノンペンの基地から護衛の零式艦上戦闘機三二型と共に陸軍のオ垂回転翼機個航空団の計48機が飛び立った。
7:30
連合軍先頭を努める歩兵連隊とオ式回転翼機がついに会敵。
イギリス歩兵連隊は、空から降り注ぐ35mm機関砲になすすべく無かった。
オ式回転翼機が引き返すと、そこにマチルダⅡを破壊する恐るべき重戦車が表れた。
分かりきってる通り、日本軍の2式戦車である。
連合軍の兵士は、戦車の主砲同軸機銃のア式重機関銃の25mm弾にやられていく。それ以外は、歩兵装備の九十九式軽機関銃と新型小銃の2式歩兵銃によってばらまかれた銃弾や、2式狙撃銃(スコープ付き)の精密射撃によって頭部を撃ち抜かれたなどしてやられていった。
9:00
前線から、たくさんの兵士が逃げてきた。
その多くは、植民地インドから徴兵した兵士たちだった。
最初は、仕方無いと思っていた司令部だったが、驚いた事に後ろにイギリス兵も逃げてきたのだ。
その後ろには、日本兵が追い立ててきている。
さらに空には、見たこともない変わった機体が飛んでいるそうだ。報告によるとそいつは、プロペラが上に向かって回っているらしい。しかもそいつは、強力な機関砲を搭載しているらしい。とにかく、今の装備では戦えないそうだ。これは、先頭部隊を率いていた中隊長からも確認済みなのだ。
このままでは、不味いと判断した連合国軍の司令官アーサー・パーシバル中将は、撤退を決意する。
単に撤退するのではない、陣形を立て直すという名目で、全軍に撤退を言い渡した。暗号無線も使い、バンコクに駐留させておいた一個師団に受け入れるように連絡をとった。
これは、もちろん陸軍特殊第1旅団こと、国防軍第18旅団に傍受され、解読されていた。
解読された暗号は、ブノンペン司令部に伝えられた。伝えられると、日本陸軍の司令官山下中将は迂回をした部隊に、逃げ出そうとする連合国軍の兵士を討つように命じた。
11:00
全軍で撤退を始めた連合国軍に突如北方から、新たな軍団が現れ混乱はさらに、広がっていた。
味方どうしの連携が取れなくなり、時には、同士討ちという最悪な結末を迎える兵士もいた。特に植民地インドから徴兵が、まともに戦え無くなったのが早かった。
それに対して日本軍は、歩兵は各小隊に1人配備されている無線機によって綿密に連携をとり、ある所では空のオ式回転翼機に援護を頼むなどし、連合国軍に圧倒的に有利に戦闘を行っていった。
13:00
撤退を続ける連合国軍の部隊は、最悪の報告を聞いた。タイ王国の首都バンコクに残してきた補給部隊と治安維持部隊が降伏したというのだ。
タイ王国の首都バンコクには、補給部隊を含む約一個師団がいたのだ。そして、その補給部隊を当てにして我々は撤退をしていたのだ。東西北か包囲された今、南しかないと言いたい所だが、南には海がある。海を泳いで渡るわけにもいかないからだ。
そうなると撤退する方向は、一番防御が薄いと思われる西しかなかった。
西のバンコクには、一個師団が補給部隊としている。現在は、制圧れたらしいが。
撤退をする軍と共に攻め混めばいいと司令部では、考えた。
アーサー・パーシバル中将自ら率いる装甲部隊も全力を挙げて撤退を始めた。
味方の上空には、撤退の信号弾を上げさせた。
このようすを見た日本軍には、撤退をしようとしている事なんてバレバレならば、多くの味方と共に撤退をと考えたのだ。
14:00
陸軍特殊第1旅団こと国防軍第18旅団は、タイ王国の首都バンコクを制圧したあと、捕らわれていた王ラーマ8世こと、アーナンタ・マヒドンを救出。
急遽、王の命令タイ王軍を編成した。
その兵士らを連合国軍の監視に当てた。
捕らえていた兵士に連合国軍の兵士は、捕らえられる事に、なってしまった。
それでも、タイ王軍の兵士は、暴力を降ったり等はしなかった。これは、本物の仏教国だからかもしれないと国防軍の兵士は、思ったそうだ。
今日中に連合国軍は、タイ王首都バンコクに到達しないという報告が来たため、陸軍特殊第1旅団こと、第18旅団は、交代で仮眠をとるなどして明日に行われるであろう戦闘に備えるのだった。
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