第29話 ハワイ占領―5
まだ、暫く忙しいので投稿間隔が空くかもしれません。すいません
軍艦マーチが流れるなか、戦艦大和の後部甲板から日本軍発の制式配備されたヘリコプターのオ式か回転翼機丙型が、3機発艦した。1、2機目には、陸軍の兵士が。3機目には、艦長の松田が乗っていた。
(ちちなみにオ式回転翼機丙型とは、対潜ヘリコプターである。これは、上陸作戦旗艦三浦に搭載されているのと同じものである。)
アメリカ軍の兵士は、始めてみる飛行機の様なものに驚いた。常識的に考えて真上に飛ぶ飛行機なんて見たことが無かったからだ。
オ式回転翼機丙型の一番機、二番機からは、陸軍の兵士が降りた。木下三朗大尉率いる部隊だ。木下は、まず近くにいたアメリカ軍の兵士に武器を降ろさせた。そして回りが、安全になったと思ったところで、三番機に合図した。
三番機からは、戦艦大和艦長の松田が降りてきた。
木下
「松田大佐に敬礼 (^-^ゞ 」
松田艦長
「うむ!」
アメリカ軍兵士
「すぐに臨時司令官のスプールアンス少将をつれて参ります。少しお待ちください。」
木下
「急いで連れてこい。」
数分後
スプールアンス少将
「スミマセン。遅れました。先程も無線で連絡しました、私がアメリカ太平洋艦隊所属の第4戦艦戦隊司令長官のレイモンド・スプールアンス少将です。
今は、行方不明になった太平洋艦隊司令長官ハズバンド・キンメル大将の代理でここで指揮をとっています。
ハワイの全軍はここで降伏をします。兵士たちの命は助けてください。」
そう言った。
松田艦長
「私は、山本長官の代わりにここまで出向きました。
詳しいことは中で山本長官とお話しください。今すぐこれで向かってもいいですか。」
スプールアンス少将
「はい。分かりました。」
松田艦長
「分かりました。では、こちらへ。」
そう言って松田艦長は、スプールアンス少将を促し、オ式回転翼機こと対潜ヘリコプター乗せた。
松田艦長
「大丈夫ですか。」
スプールアンス少将
「ああぁ、大丈夫だ。まったく問題ない。」
松田艦長
「慣れないとこの感じ嫌ですよね。私も最初は変な感じがしましたよ。」
スプールアンス少将
「そうですか。」
松田艦長
「もうすぐ、着きますよ。
『ドン』
はい、もう着きました。」
スプールアンス少将
「はい。」
松田艦長
「スプールアンス少将、ではこちらへ。
山本長官との降伏会議の用意が出来ています。
ちょっと距離が有りますけど、ついてきてください。」
スプールアンス少将
「はい。」
戦艦大和第一主砲の前に用意された机で、降伏会議は行われた。
山本長官
「ようこそ、戦艦大和ヘ。スプールアンス少将。」
スプールアンス少将
「これが、日本の最新の戦艦ですか。
大きいですね。この主砲どうみても16インチより大きいですね。17インチいや、18インチ砲ですね。」
山本長官
「それには答えられませんね。
それよりも、こちらを確認してもらいたい。」
そう言って書類を渡した。
スプールアンス少将
「はい。確認しましょう。」
スプールアンス少将
「なぜ、ミッドウェー基地も入っているんです。
私は、ハワイ諸島の降伏しか認めてませんよ。
どういう事ですか。」
山本長官
「それは、言わずとも分かるんじゃないですか。
もし、我々がミッドウェー基地を攻撃したら、どうなるかを。
ミッドウェー基地は、壊滅しますよ。
それでもいいんですか。」
スプールアンス少将
「うっ。
そこは私の権限に無いといいますか。」
山本長官
「分かりました。
では、ミッドウェー基地は、改めて攻撃しましょう。
それでいいんですね。全員兵士が亡くなったとしても本当にいいんですね。」
スプールアンス少将
「わっ、分かりました。
ミッドウェー基地を含めてハワイ諸島の全軍は、日本軍に降伏するということで問題無いです。
ただし、兵士は、捕虜としてきちんと扱って下さい。
これは絶対に譲れません。」
山本長官
「分かりました。きちんと約束しましょう。
ただ、暫く時間がかかります。それまでハワイにいてもらいます。
それぐらいはしてもらいます。あと少しは働いてもらいますよ。」
スプールアンス少将
「分かりました。海兵隊、陸軍、共に納得させましょう。」
山本長官
「では、ここにサインしてください。
もちろん、ミッドウェー基地が降伏したということも忘れずに連絡してくださいね。
もし、ミッドウェー基地で攻撃されたら捕虜がどうなるかはわかりませんよ。」
スプールアンス少将
「これでいいです。」
そう言ってサインした。
これで、制式にハワイ諸島のアメリカ軍は、全軍降伏したことになるのだった。




