第28話 ハワイ占領―4
最近は忙しく更新頻度が下がっています。
すいませんm(_ _)m
次は土曜日に更新します。
「これからどうします山本長官。」
「松田艦長、この船をパールハーバーの軍港の中に向うように指示してくれ。
軍楽隊をして音楽を流せ。なんでもいいが、勇ましい奴にしてくれ。アメリカ軍にこっちが勝ったと分かるような奴をな。
あと、空いている兵士達は甲板に整列させておいてくれ。
ああぁ、そうだ。乗せている陸軍の部隊にも声をかけておいてくれ、もうすぐ仕事だぞってな。」
(海軍陸戦隊を乗せているのではなく、本職の陸軍を乗っけています。
言ってしまえば陸軍海戦隊みたいな感じです。
天皇陛下の勅命と改革により各軍のわだかまりが無くなったからこそ出来ているんです。)
「了解です。山本長官。」
「おーぃ、上陸部隊の指揮官に連絡をとってくれ。」
「はい!すぐに準備します。」
「山本長官、準備出来ました。もう上陸部隊の責任者の今村均中将と繋がっています。」
(この今村均中将は、史実では
太平洋戦争開戦後、第16軍司令官としてオランダ領東インドを攻略する蘭印作戦を指揮した。
陸軍の最精鋭空挺部隊であり「空の神兵」と謳われる第1挺進団や、飛行第64戦隊・飛行第59戦隊の一式戦闘機「隼」の活躍もあり、太平洋戦争における日本の最重要戦略目標であるパレンバンの油田地帯を制圧。
さらに100隻弱の船団を使用する最大規模の上陸作戦となったジャワ上陸作戦では、敵軍が日本軍の兵力を見誤っていたこともあり、9日間で約9万3千のオランダ軍と約5千のイギリス軍・アメリカ軍・オーストラリア軍を無条件降伏させ、作戦は日本軍の大勝に終わらせた。
更に、オランダでの統治は軍部の反対を押しきり、強圧的な製作を行わせなかった。
更に、大平洋戦争が終わるまでラバウルを守りきった名将である。
そう聞いた話では、最近はアジア・大平洋戦争って教えるようになったらしい本当かどうかは知らないけど。)
「今村中将どうかね?」
「問題無いですよ山本長官。今回は相手は降伏しているわけですからね。楽ですよ。
ただ、兵士達が油断しないようにしないといけないんで大変ですよ。
敵にスナイパーとかいたら厄介なんですよ。ホノルル市内で狙われたらたまったもんじゃ無いですよ。市民全員引っ張って来るわけにはいかないですからね。」
「確かに厄介だなそれは。
九十九里でやった合同練習の様に失敗しないでやって欲しいよ。」
「それは勿論。さすがに本番で失敗しないですよ。彼らは、陸軍の精鋭部隊のひとつですよ。」
「そうだな。では、そろそろ始めてくれ。
こっちも軍港に向かうからな。」
「了解しました山本長官。
問題があったらすぐに報告するようにします。」
「うむ。わかった。
作戦の成功を祈る。」
上陸作戦旗艦三浦
「よし、作戦開始だ。
まず、第1揚陸部隊を中心に第4揚陸部隊を上陸させろ。
第1部隊が終わりしだい直ぐに第2、第3部隊も上陸させろ。第5は最後でいい。」
「了解です。」
「まず最新の2式戦車だ。これならもし攻撃してきても負けはしないだろう。」
「はい!105m戦車砲で負けるはずがありません。」
「油断は禁物だ、いいな。」
「はい!」
(上陸作戦旗艦三浦型とは、揚陸支援艦であり、各揚陸部隊ごとに一隻配備されている。
艦には、エアクッション挺2隻を搭載し、艦前部に12.7m両用砲を3門装備している。さらに甲部甲板には、2機の対潜オ式回転翼機が装備されている。
形は、ヘリコプター護衛艦のはるなのような形である。
全艦エアクッション挺にすればと思うが、日本軍は南方に進軍していないので、ゴム不足のためできなかったのである。)
(ちなみに、第1、2揚陸部隊は、2式戦車を装備。第3揚陸部隊は九十七式中戦車を積んでいる。第4揚陸部隊は、大発輸送挺を使った歩兵部隊。第5揚陸部隊は、小型の2式迫撃砲とトラックを装備した機動歩兵部隊である。
ちなみに今回の作戦に参加はしてないが第6、7、8揚陸部隊もある。ただ、訓練不足の為に作戦に参加はしなかった。
第4揚陸部隊を除いた今回の作戦に参加した部隊は、全て新型の戦車揚陸艦である。
一揚陸部隊につき10隻の揚陸艦が配備されている。
一隻あたり2式戦車10両、又は九十七式中戦車12両、42式輸送車8両を搭載できる能力を持っている。)
パールハーバー軍港内に向けて舵をとり、進む大和。
大和からは、軍艦マーチが流れ、兵士達は立派に敬礼している。
そして、大和は、軍港内の一ヶ所に停泊し、錨をおろした。
同じ頃、今村中将率いる上陸部隊の無事に上陸した。




