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タイムスリップ 日本国防軍 と平和を愛した天皇  作者: 暁 楓
第2章 ハワイ占領作戦
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第19話 オアフ島攻撃された

今回は、前話の真珠湾攻撃のアメリカ視点です。

――1943年――午前6時3分――



レーダー基地では、突然現れた飛行機の大編隊に驚いていた。

このオアフ島のレーダーが捉えてのは、日本のハワイ攻撃隊の編隊である。

レーダー基地所属の兵士は、数の多さに機械トラブルをおこしたかと一瞬考えたが、この間から戦争状態になった事を知っていたので慌てて司令部に電話をした。


司令部では、まさかこんなに早く攻撃を受けるなんて考えて無かった。

その為、平常時と変わらぬ夜勤常態だった司令部内では、パニックになっていた。



ハズバンド・キンメルというは、米太平洋艦隊司令長兼合衆国艦隊司令長官という現段階でハワイにおける軍の最高人物である。

彼は、ハル国務長官のハワイ会談に伴い、今後の海軍の事を考えハワイまでには来ていたのである。

普通、こんなお偉いさんがハワイなんかにいるはずが無いのであるが、とにかくいたのである。

居たからには、偉い人任せてしまえと夜勤状態の司令部にいた中佐は考えた。

そして、部下に電話をさせた。




――午前6時9分――



ハズバンド・キンメル海軍大将は、司令部から300m位離れたところにある幹部専用の家を借りきって、そこに宿泊していた。

さっき、早朝にも関わらず電話で叩き起こされた。そればかりか、ジャップかもしれない航空機の大編隊が攻めてきたという事を聞き、キンメルは、不機嫌になっていた。

とりあえず、服を着替え終えたキンメルは、この家にある車に乗り、ハワイ海軍司令部に向かっていた。

その時、ちょうど飛び上がって行くF4Fことワイルドキャットを見た。

キンメルは、間に合ってくれよと思いながらフォード飛行場から飛び立っていくワイルドキャットを眺めながら運転したら、直ぐに司令部に付いた。




――午前6時13分――



キンメルが司令部に入ると夜勤の中佐が

「太平洋艦隊司令長官ハズバンド・キンメル大将に敬礼!」

と言った。


キンメルは、それに敬礼で返し、直ぐに言った。

「現状は、どうなんだ中佐。」


「はっ!(^_^ゞ

ただいま、敵の編隊はオアフ島から約30キロを飛行中です閣下。」


「全軍を持ってジャップに攻撃してやれ!

全兵士をたたき起こせ、スピーカーを使って練習ではないと放送するんだ。

他の島の基地にも同様の知らせを出すんだ!」


「はっ!閣下では、放送するようにします。

もう他の島には連絡をしております。」



『『シューーン ズッドーーーン!!!!!』』



「なんだこの地響きは!

まさか、戦艦の主砲か!

レーダーは、敵艦隊を捉えて無いのか?」


そう言ってキンメルは、夜勤の中佐に文句を言っていた。

その頃になり、オアフ島の司令部にには、本物の幕僚が集まって来ていた。



「閣下!レーダー基地に連絡か取れません。

無線でなく、電話でも無理です。」


「先にレーダー基地を攻撃するとは、ジャップにも少しは頭の良いサルがい『失礼します!あっ閣下!飛行場が爆破されました。フォード飛行場では、飛行機は飛ばせません!』

なんだと!」



前話を読んだ人なら分かるがこれは、国防軍艦艇が放ったレールガンによる攻撃だ。

まさかレールガンなんてこの時代の人は知らない。

200kmも離れた所から砲撃されるなんて思うはずが無かった。

だから、自分達のレーダーならとらえられると考えたのだ。もっとも、ステルス艦で構成された艦隊なんで、この時代のレーダーなんて捉える事なんて出来なかったが。



「失礼します閣下!オイラー飛行場なども爆破されました。オアフ島の飛行場全てが爆破され、どの飛行場でも飛行機を飛ばすことは出来なくなりました。」


「クッソージャップめ!

湾内にいるレキシントン、サラトガとにか空母からでもいいから戦闘機を発艦させるのだ。

全艦艇を出撃させるんだ。湾内に固まってたら全艦艇が爆撃さ 『『 シューーン ズッドーーーン!!!!!』』 グハァ」



キンメルは、そこで意識を失った。




――午前6時17分――



日本空軍の編隊が攻撃を始めてきた。

レールガンによる砲撃によって対空陣地は、壊滅的な被害を受けていた!

パールハーバーの軍港内にいる艦艇では、必死に残っている船員で船を動かそうとするが、全く動けないという事が多発していた。


もっとも、スクリューが切り落とされているなんて考えた人は、ひとりもいなかったが。


艦艇からは、わずかな対空砲がうち上がっていたが、被弾するような機体は、日本軍にいなかった。

この時アメリカは、まだVT信管の砲弾を開発していなかったのが更に不幸だった。


日本軍の彗星爆撃機から三式誘導弾を受けた空母サラトガでは、一瞬にして甲板が爆発し、戦闘機に燃え移り、誘爆をしていった。これにより、サラトガは、戦闘機の発艦は困難になった。

これは、日本軍の三式誘導弾である。衝撃が来ると、火薬を爆発させ、巨大な花火を作るのだ。

しかも史実と比べると遥かに威力が高いのである。

これにより、敵艦艇に火災を起こそうという算段である。


地上に残っている対空陣地も次々にジャップの新型爆撃機に爆撃され、ほとんどが使い物にならなくなっていた。





――午前6時50分――



日本軍機がつぎつぎに引き上げていった。


ハワイの陸上施設の多くが破壊された。レーダー基地に、対艦砲台、司令部、ドックといった主要施設が破壊されたのだ。

僅かに上がった戦闘機もジャップの奇妙な戦闘機に全機が落とされてしまった。

ち地上にあった戦闘機も爆撃により、大半が壊れてしまった。

もちろん、さきに滑走路を修復しなければ使い物にならないが。


ハワイの被害が多すぎたといっても過言ではなったのである。


更には、米太平洋艦隊司令長官のハズバンド・キンメルの行方が分からなくなってしまったのだ。

司令部付近にレールガンが落ちたせいであるが。


いつされたか分からないスクリューの破壊された艦艇がたくさん残った。





ハワイは壊滅といってもよかった。

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