第1話 そこは、1941年11月28日
やっと本編です。
雷の中を抜けると、急にGPSシステムを利用している機械が使えなくなくなった。
そこで各艦どうしの連絡を、普通の通信設備を使い、確認しをすると全艦無事だった。海面下に潜水している潜水艦も無事にいた。
仕方なく艦載機のF3-D無人偵察機(艦載機として空母に配備された無人偵察機。母艦の中から操縦する。)沖縄本島があるであろう方角に飛ばした。
そこには、占領したはずの中国軍は存在していなかった。そして、国防軍基地も存在していなかった。
日本国防軍艦隊は、とりあえず日本本土に向けて動き出した。一番遅いフェリーに合わせて25ノットで進んだ。
1日後、艦隊は鹿児島県沖を通っていたところ、日本海軍のレーダーに発見された。
日本海軍はパニックに陥ってしまった。
急に大艦隊が現れ、しかも、日本本土まで接近していたのだ。
航空機による偵察で100隻以上の艦船がいることが、分かった。
海軍は、呉にいる第一艦隊を急遽派遣した。
旗艦長門に乗るのは、山本五十六長官であった。
山本長官は、参謀長である宇垣参謀に聞た。
「いったい、何で艦隊に気がつかなかったのかね。」
「その‥………」
彼に答えられるはずがなかったのだが、それはあとになるまで誰も分からなかった。
突如現れた艦隊に気が付くというのは無理があった。
「そのような大艦隊に気が付く事ができていなかつとは、
アメリカと戦う前から負けたようなものではないかね参謀長! 」
「決してそのようなことは」
「初めから勝てるとは、思っていなかったが…
こうも攻められるとは……」
「まだ、負けたわけで 『敵艦隊から入電です』
なっなんだと!!」
「宇垣参謀長、静に。」
「はっ! 申し訳ありません」
「では、読んでくれ加藤くん(長門の通信兵)」
「はっ!『我々は、日本国防軍海軍である。あなた方の艦隊は、大日本帝国海軍で間違いないか。』であります。」
「長官、やつらはふざけております。 日本海軍を語るとは百年早いです。」
「そう慌てるな参謀長。参謀長が慌ててはみっともないぞ。もっとどっしりとしないとな。」
「すみません長官。ところで、国防軍とは何でありましょうか?」
「お話のところ、失礼します。また、例の艦隊から入電です。『わたしは、日本国防海軍、海上幕僚長である。あなた方の艦隊は日本海軍の艦隊であるか?もし日本海軍の艦隊なら旗艦長門であり、長門に山本五十六海軍長官が乗っているなら、無線で話がした』であります。」
「よし!その無線受けてみよう」
そう言うと、山本長官は、幕僚を率いて無線室へ入っていった。
「長官敵と話すなど………おいていかないで~」
「私は、日本国防海軍海上幕僚長である川上翔一等海将である。(国防軍は、自衛隊と階級が違っていた。海将補、三等海将、二等海将、一等海将といった階級がある)山本五十六長官とお話がした。」
「私が、その山本だ。まず、君たちは何者だ?そして何が目的なんだ?」
「まぁ、そのように言われても仕方ありません。ひとつだけ確認させてください。
今日は、何年の何月何日です?」
「君はふざけているのか!!
1941年11月29日に決まっているじゃないか。」
「これで、多くのことがわかりました。
長官ありがとうございます。
私は、これから長門へお邪魔します。
二つのプロペラのついた航空機3機で行きます。撃墜しないでぐさい。」
そう言って無線による話し合いは終わった。
長門に乗る参謀たちは、今の事態を全く理解出来なかった。
長官だけは、嫌な予感がしていた。
感想などあればお願いしますm(._.)m
〔修正〕
日にちを変えました。




