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「成功の障害、取り除きます。」

作者:斉藤
「成功したい?ならまず、自分の中の“無理”を潰せ。」

神谷一真(かみや かずま)は、書類の山を片手で押しのけながら、真っ直ぐこちらを見た。

初対面だ。
でも、なぜか心の奥を一発で見抜かれた気がした。

「……え?」

「分かってる。頑張ってるつもりだろ。でも、“つもり”のまま進んでる限り、何一つ変わらない。」

俺は黙った。

「いいか。俺の仕事は“成功法則を教える”ことじゃない。そんなの、ネットで死ぬほど見りゃいい。俺の仕事は、お前の中の“邪魔”を特定して、それを根こそぎ潰すことだ。」

「……邪魔?」

神谷はゆっくりと椅子にもたれた。

「そう。成功の邪魔。心のブレーキ。言い訳。習慣。思考のクセ。そいつらを排除する。そうすりゃ、成功は自然と転がり込んでくる。逆に、いくら知識があっても、ブレーキ踏んだままアクセル踏んでるようじゃ進まねえんだよ。」

その声には力があった。
叱るでもない。励ますでもない。ただ、事実として淡々と突きつけてくる。

「で、まず最初に聞く。お前は何が欲しい?何のために成功したい?」

答えられなかった。

神谷は小さく笑った。

「それだよ。それが“最初の障害”だ。」
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