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推しの声が聞こえる  作者: 鏡野ミツル
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第8巻:『未来への一歩、再会の誓い』

どうぞ、いつも応援ありがとうございます。


この第8巻では、美咲と健太の再会、そして新たな一歩を踏み出す様子を描きました。

離れていた時間があったからこそ、二人の絆がより乗り越えり、未来へと繋がってゆく……そんな「再会」と「成長」をテーマにしています。


人と人の距離、時間、そして信頼。

どれも簡単のようで真面目に、でも作ることで得られるものは大切です。

そんな想いを、この巻に込めました。


読み終えた後、皆様の心にも小さな温かいさが残れば嬉しいです。

●第1章:再会の瞬間


美咲が帰国し、健太との再会の日がついに訪れた。


空港の出口で、待ちわびた健太が美咲を見つける。彼女が歩み寄るその姿に、健太は心の中でいくつもの想いを抱えていた。


「おかえり、美咲さん」


美咲は笑顔を浮かべて、そっと健太に近づく。瞬間、二人は言葉を交わすことなく、ただ静かにお互いを抱きしめ合った。


「ただいま、健太。待たせてごめんね」


健太は彼女の背中をそっと押さえながら、心からの言葉を紡いだ。


「君が無事に帰ってきてくれて本当に嬉しいよ。どんなに遠くても、俺はずっと待ってた」


美咲は健太の言葉に目を潤ませ、彼の肩に顔をうずめた。


「私もずっと、あなたに会いたかったよ」


その瞬間、二人の間に流れる温かい空気は、どんな言葉よりも深い絆を感じさせた。


●第2章:新しい一歩


美咲が帰国してからの日々、健太と美咲は再び一緒に過ごす時間を大切にしていた。美咲は仕事の合間に健太と過ごし、健太も自分の夢に向かって前進を続けていた。


「健太、私……これからもっと頑張らなきゃって思ってる。でも、怖いんだ。これから先、何が待っているのか分からないし、私にはもっとやらなきゃいけないことがある」


美咲はふと不安を口にした。そんな彼女の気持ちを汲み取った健太は、優しく彼女の手を握りながら答える。


「美咲さん、君が恐れることはないよ。どんな未来が待っていても、俺は君と一緒に歩んでいくよ」


美咲はその言葉を胸に、心の中で再び決意を固めた。


「ありがとう、健太。私、もう一度頑張るよ。そして、君と一緒に未来を作っていきたい」


健太は美咲の手をしっかりと握り返した。


「君の未来を支え続けるよ。どんな道でも、一緒に歩いていこう」


●第3章:再び交わす約束


美咲の仕事が忙しくなり、健太との時間が少なくなる中でも、二人はお互いに対する信頼を深めていた。美咲は時折、仕事のプレッシャーで疲れを感じることもあったが、健太と過ごす時間がそれを癒してくれる。


ある日、二人は久しぶりに夜景を見に出かけることにした。高層ビルの屋上に立ち、遠くに広がる街並みを見下ろす。


「すごいね、こんなにきれいな景色を見たのは久しぶりだ」


美咲が言うと、健太は彼女の隣で微笑みながら答えた。


「美咲さんと一緒に見るからこそ、こんなに特別に感じるんだよ」


美咲は照れくさそうに笑い、少し黙ってから言った。


「健太、私はもう、ひとりで抱え込まない。あなたと一緒にいることで、私は強くなれるって気づいたから。だから、これからはもっと頼ってもいい?」


健太は美咲を見つめ、真剣に答える。


「もちろんだよ、美咲さん。俺がいるから、いつでも頼ってきてほしい」


二人はしばらく静かな時間を共有し、その後、健太は彼女に約束をした。


「どんな未来が待っていても、俺は君の隣で支え続ける。そして、美咲さんの笑顔を守るために、俺ももっと強くなる」


美咲はその言葉を心に刻み、ゆっくりと頷いた。


「ありがとう、健太。私も、あなたの笑顔を守るために頑張るよ」


その夜、二人は再び、未来へ向けて新たな誓いを交わした。


●第4章:それぞれの歩み


健太は美咲との再会を果たし、自分の夢を追い始めた。彼は声優業界に足を踏み入れ、少しずつ経験を積んでいった。


ある日、彼は小さな役ながらも、アニメ作品の登場人物を演じることが決まった。それは彼にとって、大きな一歩だった。


「これからも、少しずつでも前に進んでいこう。美咲さんが支えてくれているから、俺も頑張れる」


一方、美咲も自身のキャリアをさらに広げるために、次々と新しい挑戦をしていた。映画の主役として出演が決まり、これからの成長を楽しみにしていた。


「健太がいるから、私は頑張れる。私も、もっと成長したい」


二人はそれぞれの道で努力を重ね、未来に向けて歩みを続けた。


●第5章:未来への誓い


その後、数ヶ月が経ち、二人は再び一緒に過ごす時間を増やしていた。健太が声優として活動を広げる中で、美咲は映画の撮影で忙しくなり、二人の時間はさらに貴重になった。


ある夜、健太が美咲の元に向かうと、彼女は窓辺に座って何かを考えているようだった。


「どうしたんだ、美咲さん?」


美咲は振り返り、微笑んで言った。


「健太、私は……あなたと一緒に、これからもっと頑張っていきたい。だから、未来を共に歩むために、私たちができることをやりきりたいと思う」


健太はその言葉に感動し、深く頷いた。


「俺も同じ気持ちだよ。君と一緒にいることで、どんな困難も乗り越えていける気がする。だから、俺たちの未来を作るために、どんなことでも挑戦していこう」


二人はお互いの手を握り、未来への誓いを再確認した。


第8巻:『未来への一歩、再会の誓い』 完

ここまで読んでいただけました皆様、本当にありがとうございます。


美咲と健太、それぞれが別々の時間を過ごしながらも、また手を取り合う姿を書きながら、私自身も「信じることの強さ」に触れることができました。


二人の関係はまだ完了ではありません。

ただし、お互いを想い合いながら、未来へ歩いて行こうとするその姿は、どこか私たちの日常にも重なるのではないでしょうか。


次巻では、彼らの進む道に新たな試練や選択が訪れるかもしれない。二人ならきっと乗り越えられる

――そう信じて、続きを書いていきます。


それではとも、どうぞよろしくお願いいたします。

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