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推しの声が聞こえる  作者: 鏡野ミツル
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第56巻『交差する心音(しんおん)』

年齢、心の奥にある「静かな葛藤」が積もりやすい時期。若さでは違い、過去も未来もじ見えてしまうから動けなくなる— —日々抱えながら、それでも一歩を踏み出す健太の姿、この巻では丁寧に描きました。40代という年齢は、心の奥にある「静かな葛藤」が積もりやすい時期かも知れません。

若さで突進した頃の違いとは、過去も未来もじっくり見えてしまうため、動けなくなる——そんな日々を抱えながら、一歩を踏み出す健太の姿を、この巻では丁寧に描きました。


迷いがつきまとうもの。手を取りふたり姿が、皆様の心も、優しい共鳴嬉しい。恋愛は、何歳になっても迷いがつきまとうもの。

でも、迷いながらも手を取り合う二人の姿が、読んで協力してあなたの心にも、優しい共鳴を届けられたら嬉しいです。

●第一章:ふたりの休日、ふたりの視線**


健太と美咲は、久しぶりに丸一日を共に過ごす休日を迎える。

カフェでのんびりと会話を楽しみ、公園のベンチで風に吹かれながら過去の思い出を語り合う二人。

だが、ささいな一言がきっかけで、互いの“価値観の違い”が浮かび上がる。

「健太さんって、本当にそれで幸せなんですか?」

美咲の問いかけに、健太は言葉を詰まらせる。


●第二章:揺れる想いの理由**


健太は、会社帰りに立ち寄ったバーで、かつての同僚・山口と再会する。

「恋愛って、勢いだろ?40代も50代も関係ないさ」

山口の軽口に少し傷つきながらも、健太は自分の“足取りの重さ”を自覚していく。

一方、美咲も親友との会話の中で、自分が知らず知らず“健太に期待しすぎていた”ことに気づく。

互いに、自分の中にある不安の正体を探し始める。


●第三章:心音、重ねるように


健太は、ある晩、美咲を自宅に招く決心をする。

手料理を振る舞い、音楽をかけ、静かに時間を共有する中で、健太はようやく自分の想いを言葉にする。

「不器用だけど……君といたい。怖いけど、それ以上に——君の隣にいたい」

美咲は涙を浮かべながら笑い、そっと手を重ねた。

それは、交差したふたりの“心音”が初めて一致した瞬間だった。


●第四章:未来へ続く約束


健太はある決断をする。

長年続けた職場を退職し、新たな挑戦に向けて動き出すことを美咲に打ち明ける。

「変わることが怖いのは、今も変わらないけど。でも、変わらないままじゃ、きっと後悔する」

美咲はその背中を静かに支えながら、「一緒に、歩こう」と答える。

春がもうすぐ訪れる——そう確信できる、穏やかな朝だった。


第56巻完

難しいのか思いながら、彼らの会話ここまで読んで進めていただき、本当にありがとうございます。

健太と美咲の関係も、少しずつですがはじめました。

大人になると「素直になること」がとても難しいのかと思いながら、一人の会話や沈黙を書いています。


今回の巻では、「言葉にする勇気」と「沈黙の優しさ」の両方をテーマにしてみました。

あなたがどこかで共感してくださって、ただで筆をとった意味があります。

次巻もよろしくお願いします。

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