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推しの声が聞こえる  作者: 鏡野ミツル
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第52巻:『すれ違いと、心の距離』

こんにちは、いつも読んでくださってありがとうございます。 この物語も52巻を迎えました報告。 今回のテーマは「まさかと、心の距離」。主人公・健太は、一方孤独に慣れてしまった40代の孤独男性。 そんな彼が「誰かと一緒に生きる」という選択をしようとすることで、心の奥にも積もっていた「怖れ」が顔を出し始めます。 恋愛は始まるよりも「続けること」のほうが、ずっと難しい。

●第1章:変わりゆく日常


40代独身・健太は、ようやく得た“恋人”という立場に、いまだ実感が湧かないままだった。職場では相変わらず空気のような存在。家に帰っても、古びたアパートの一室には誰の気配もない。


そんな健太の唯一の支えが、美咲との週末のデートだった。


けれど最近、美咲の仕事が忙しくなり始め、連絡も少しずつ減っていた。


●第2章:ふたりの温度差


ある金曜日の夜。健太は弁当を片手にひとり帰路につく。ふとスマホを見ると、美咲から「今日は会社の飲み会で遅くなるね、ごめん」と一言。


(ああ、またか…)


健太は、自分の中のモヤモヤを見つめながら、ふと自問する。


「俺たちって、本当に“恋人”なのかな……?」


孤独な夜に、過去の空白が蘇る。


●第3章:揺らぐ心、現れる影


そんな中、健太の職場に新しい女性社員・南野春菜みなみの はるなが配属される。30代後半で落ち着いた雰囲気を持ち、健太にも気さくに話しかけてくる。


ある昼休み、春菜が言う。


「健太さんって、意外と優しいですよね。なんか……一緒にいると落ち着きます。」


健太はその言葉に戸惑いながらも、心のどこかが揺れるのを感じてしまう。


●第4章:美咲の焦りと決意


一方、美咲も自分の中にある“怖れ”と向き合っていた。歳の差、未来のビジョン、健太の本音――考えれば考えるほど、不安がつのっていく。


「健太は、本当に私といて幸せなんだろうか…?」


そんなある日、偶然美咲が健太と春菜が昼食を取っている場面に遭遇してしまう。


心のざわめきに耐えきれず、美咲は健太に問いかける。


「ねえ、私たち……大丈夫なのかな?」


●第5章:選び取る未来


健太は自分の本心と向き合う。


(俺は……孤独なままでいいわけがない。けど、美咲と一緒にいることが、重荷になっていたのか?)


夜の公園で再び向かい合った二人。


「俺、怖かったんだ。美咲と一緒にいることで、自分が変わってしまうのが。」


「私もだよ。でも、それでも一緒にいたいって思ってる。」


沈黙のあと、健太はそっと美咲の手を握った。


「だったら……もう一度、ここから始めよう。」


第52巻・完

最後まで読んでいただきありがとうございました。 健太と美咲、視界距離が近づいたかと思いきや……人生は一筋縄ではいきません。 今回、二人の関係に「影」として現れた春菜は、今後の展開にも密かに面白くてきます。 彼女の存在は、健太に「今のままでいいのか?」と問いかけ鏡でもありました。 そして、美咲もまた自分の弱いさや迷いに目を向け始めています。それが何をもたらすのか、ぜひ楽しみにしていてください。これからも、等身大でちょっと不器用な「40代」を守ってもらえたら嬉しいです。

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