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推しの声が聞こえる  作者: 鏡野ミツル
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第10巻:『選んだ道に、君がいた』

春は、出会いと別れが季節を越える。

人は時に、夢を追うことで大切なものを遠ざけてしまうかも知れません


今回の巻では、美咲と健太、それぞれの夢と未来への一歩が描かれています。

「一緒に」と「相手を信じて諦めること」、そのどちらにも愛があると信じて。


ちょっと切らずに、でも温かく、そんな物語をお届けできたら嬉しいです。

●第1章:訪れた転機


春の訪れとともに、美咲と健太にそれぞれ大きな転機が訪れる。


美咲にはハリウッドから長期出演のオファー。期間は約1年間、現地滞在が必要だった。

健太には、地上波連ドラの主演が内定。日本に留まって撮影が続く。


それは、かつて夢見た「舞台に立つ」ことの実現だった。


だが、二人の未来に影が差す。


「行ってほしい。美咲さんの夢なんだから」

健太はそう笑った。でも、その奥に寂しさがにじんでいた。


美咲は答えを出せずにいた。


●第2章:すれ違う決意


美咲は何度も台本を開きながら、ふと健太の笑顔を思い出す。


「夢を選べば、隣にいられなくなるかもしれない」

その現実が、彼女を強く締めつけていた。


一方、健太もまた揺れていた。


「止めたい。でも、止めたら彼女は…後悔するだろうか」


事務所からの最終確認の期限が迫る。二人は会うことを決めた。


●第3章:決断の夜


いつもの公園、ベンチに並んで座る二人。風は少し冷たい。


「ハリウッド、行くことにしたの」

美咲の言葉に、健太は黙って頷いた。


「ありがとう、応援してくれて。でも…本当に、それでいいの?」


健太はゆっくりと答える。


「本当は…ずっと一緒にいたい。だけど、君が夢に向かって羽ばたく姿を、止めたくない」


「行って、思いっきり戦ってこいよ。俺も日本で、絶対負けないから」


美咲は涙をこらえ、笑った。


「私も、あなたがいるから強くなれた。ありがとう…健太」


その夜、ふたりは手を繋ぎながら夜空を見上げ、別れではなく“続く未来”を確かめ合った。


●第4章:離れていても


美咲は渡米し、厳しい環境で言葉や演技、文化と向き合いながら奮闘する日々。

健太は主演ドラマで新たな挑戦に立ち向かい、視聴者から大きな反響を得る。


時差やスケジュールに阻まれながらも、ふたりは短い時間を大切に繋がり続ける。


「今日はオーディション受かったよ」

「こっちはクランクアップ。やっと会えるかもね」


画面越しのやりとりにも、二人の愛は色褪せなかった。


●第5章:帰国、そして…


1年後――


美咲は無事に映画を撮り終え、再び日本へ帰国。空港の出口で、ひときわ目立つ男が手を振っていた。


「おかえり」

「ただいま」


その瞬間、1年分の距離が一気に消え去った。


二人は再会の夜、海の見える場所へ。かつて約束を交わした、あの場所。


健太はポケットから、細いリングを取り出した。


「どんなに遠くにいても、俺たちは繋がってた。これからも、ずっと一緒に歩いていこう。君となら、どこまでも行ける気がする」


美咲の瞳に涙が浮かぶ。


「うん、私も…同じ気持ち。もう離れない。夢も、未来も、あなたと共に」


二人は静かに抱き合い、春の夜風に包まれた。


第10巻:『選んだ道に、君がいた』 完

家庭?それとも新たな挑戦?

第11巻では「新たな出発と、永遠の約束」がテーマになります。続けて描きましょうか?

ここまで読んでいただければ、本当にありがとうございます。


第10巻は、美咲と健太が「未来を信じて別々の道を歩む」という、大きな転機の物語でした。

恋愛はただ一緒に居るだけではなく、相手を想いながら「選ぶ」ことでもある——そんなテーマを込めました。


書きながら、二人の強さと優しさに、私自身が励まされるシーンがたくさんありました。

彼らのように、読者の皆様にとっても「誰かと信じ合える未来」がありますように。


次巻では、再会を果たした二人が「共に生きる選択」に向き合っていきます。これからも

、彼らの物語を見て届けてください。

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