偽神の箱庭、運命のルーレット
こんにちは、如月煉です。
今回は待望の「お祭り開幕」です!……もちろん、文字通りの血沸き肉躍る危険なゲームなのですが(笑)。
第一試合から『謎の刺客(過積載機体のセレーナ)vs 地球特化の力持ち』というワクワクのカードが決まり、会場は大熱狂!
さらに! 大切な戦場を前にして、ユキの決死の裏工作(愛情)と、それを見たアリアの切なくも『負けない』ヒロイン的意地が描かれます。三人のすれ違い愛の決着やいかに。
全てを呑み込む祭典の始まりです、ぜひご覧ください!
翠星庭園。
そこは、かつて死の大地と化した惑星の真ん中——灼熱の砂漠地帯に、緑と水、そして強引な生命の息吹を取り戻すべく『月』からの特命を受けて創造された奇跡の空間、緑化都市エジプトの心臓部であった。
大ピラミッドに隣接して造られた、広大な多重環境試験フィールド『虚空神殿』。
スタジアムの上層に位置する特権階級専用の観客エリアは、灼熱の砂漠、人工的に制御された熱帯雨林、さらには冷却システムによる雪原など、凶悪な環境テストエリアからの気候や破片を遮断するため、分厚い魔導(特殊)エネルギーフィールドで完璧に保護され、極上の快適な空間が保たれていた。
この巨大な箱庭のVIPシートに集まっているのは、生き残った全8つの『ノア』から招かれた運営・軍事の要人たちだ。
彼らは普段、少ない資源と生存圏を巡って政治的な水面下で泥仕合を繰り広げ、互いの喉首に牙を突きつけ合っている存在である。しかし今日この日だけは、人類最高峰の祭典『星歌祭』を前に、テーブルに並べられた豪奢な食事と高級ワイングラスを傾け、紳士淑女としての穏やかで華やかな空気をまとっていた。
(まあ、あくまでも「表向き」はね……)
完璧な所作でシャンパンを運ぶ給仕たちの無機質な瞳と同様、要人たちの見せる笑顔の裏には、己のノアがこの大会を制覇することで得られる莫大な発言力と資源権益への『ドス黒い野心と策謀』、そして隣のノアへの警戒心が剥き出しになっていた。
今日このアリーナで血を流すのは、彼らの「代理」なのだから。
そして。
分厚い透明の床下——数万人の一般客が狂ったような熱狂の声を上げ続ける巨大な闘技場の中心に。
人類が選んだ8人の英傑たち、八機の【星装機】が、神殿の石柱のごとく勇壮な姿でズラリと肩を並べて立ち尽くしていた。
やがて、スタジアム全体を包んでいた太陽光のような強烈な照明がスゥッと落とされ、闇のような静寂が訪れる。期待、興奮、そして血生臭い戦闘を待ち望む暴力的なまでの緊張感が、十万人を超える観客の呼吸を止めた。
直後。
暗黒の闘技場の上空に、ビルほどもある巨大な三次元ホログラフィックスクリーンが爆発的に浮かび上がり、光り輝く星々と炎の映像が駆け巡るオープニングムービーが放たれた。
——【星歌祭、開幕】——
鼓膜を揺るがす高らかな金管楽器のファンファーレが鳴り響き、アリーナ全体が万雷の拍手と閃光に包まれた。
『皆様!! はるばるこの緑化都市エジプトへようこそ、おいでくださいましたァッ!! 星歌祭、栄えある実況・進行を務めさせていただきます、ノアⅠ専属キャスターのカペラと申します!』
頭上のスクリーンに映し出されたのは、燃えるようなドレスに身を包んだ美貌の女性アナウンサー。滑らかで張りがあり、かつ会場を煽るのが抜群にうまいプロフェッショナルな笑顔で、大会の開会を宣言した。
『今宵は、過酷な予選や各都市の政治的特例を潜り抜け、名実共に“人類の頂点”へと足を踏み入れた精鋭中の精鋭——各ノアを代表する8組が集い、その武と力と『魂』を競い合います!! さあ、全てを懸けた熱狂の宴を、共に骨の髄まで楽しみましょう!!』
カペラの煽り文句に呼応するように、スタジアムが物理的に震えるほどの歓声と歓喜の雄叫びが爆発する。
彼女はプロの手さばきで映像を切り替え、リングの中央に立つ八機の鋼鉄の巨人とそのパイロット、そして「今回の特大の目玉」である新しい要素を矢継ぎ早に紹介していった。
『さて! 皆様もすでにご存知のことと思いますが、本大会ではこれまでの星歌祭と決定的に違う【特別ルール】が制定されました! それが……各機体へ搭載されたシステムと『同調する歌声』によって兵器限界を引き上げる次世代のシステム——【D.D.D(Diva Drive Duel)システム】の正式な実戦運用であります!』
スタジアムがどよめいた。プレ・星歌祭を制覇したノアⅣから大々的に発信された、あの「歌姫とロボットの連動」システムだ。
『ですがご注意を。全てのノアが、これまでの我々の想像通りの「可愛いお姫様の愛ある応援ソング」だけで戦うとは限りません! 出身環境、主義思想によっては歌姫が搭乗しない機体も存在すれば、独自の解釈でシステムを利用する狂気の音楽もあります! パイロットとパートナーが魅せる、多様にして絶対的な『化学反応』にも大注目です!
それでは……選ばれし8組の英雄たちを、とくとご覧いただきましょうッ!』
スポットライトが次々と、漆黒の闇に立つ機体たちを舐めるように照らし出していく。
『さあ、まずは……誇り高き開催都市、我らがノアⅠ(ワン)代表! アストロ・ガイア!!
重厚なる地球の鼓動を身に纏い、その圧倒的で純粋無垢な質量パワーだけで全てのギミックを粉砕する無双の重戦士です!』
カメラが捉えたのは、筋骨隆々とした『アースブレイカー』。岩の如き強固なアーマーを誇示するように仁王立ちする姿は、古代の破壊神のようだった。
『続きまして、極地ノアⅡからの美しき代表! アイリス・ヴィオレット!
灼熱と炎の武闘を操りながら、その容姿は触れれば切れるほどの絶対的な氷! 戦場に紅蓮の嵐を舞い踊らせる可憐な死神です!』
スクリーンに、純白と赤の装甲を纏う『バーニング・ハート』と、氷の美貌と紫の瞳を兼ね備えた女傑、アイリスが静かに微笑む映像が映し出された。
『そして、空の果てノアⅢ代表! チベットの雲海を翔ける天才、フェイ!
先日のプレ大会において驚愕の飛翔力で度肝を抜いた、地に着くことすら拒絶する翔人!!』
黒髪を風になびかせた、氷点下の感情しか持ち合わせていない中性的なエリート・フェイ。傍らの機体『シルフィード』は、ホバリングによる完全な無重力を体現していた。
『さあ、プレ星歌祭の覇者、 ノアⅣ代表、カイト!
一度の挫折を経験し、すべてを捨てて自らの心奥で真の牙を手にした「沈黙の黒騎士」! 数々のドラマを生んだ泥臭き不屈の伝説が、アリアという無敵の女神を引き連れついにこの舞台に君臨しましたァッ!!』
大写しになったのは、カイトの無骨で感情を削ぎ落とした表情と、黒い『新生ベオウルフ(実態はヴァルキリア)』。あの狂乱のアリーナでの無双を知る者たちからの地鳴りのような「黒騎士コール」とどよめきが吹き荒れる。
『続いてノアⅤより! 自然と調和する肉弾戦の求道者! ジン・カザマ!
野生を極めた古流の極意で、自身の「気」すらも機体にフィードバックさせる孤高にして無双の武人です!』
鋭い眼光のジンが画面を射抜く。『カゲロウ』と呼ばれる和装風のスマートな機体が、静かな殺気を発散させている。
『さらにノアⅥより参戦! 一切の情報を秘匿された影の機体! 零!!
その素顔を見たものは誰もいません! 特殊極まるダーク・エネルギーを用い、光さえも吸い込む文字通りの暗殺機が対戦相手を底知れぬ地獄の『闇』へ誘います!』
漆黒の機体『シュバルツ・ロード』。カメラに抜かれたコックピット内のレイは、フードを目深に被って美貌を隠し、生気を感じさせない人形のような虚空だけを保っていた。それを見るだけで、スタジアムの一部には本能的な恐怖の静寂が広がった。
『続きましてノアⅦから、氷河に輝く流星! シエラ・ノヴァ!
ポップで可愛い見掛けとは裏腹な極寒のデバフ領域と光のビット攻撃を併せ持ち、アイドル・パイロットとして戦場に可愛い絶望を届けます!!』
煌めく機体『スターダスト』の上で元気よくアイドル並みに愛想を振りまくシエラ。彼女のキュートさも、ここでは血なまぐさい死装束に過ぎない。
『そして最後、第八の椅子に座ったのは! 全てを隠し持ったイレギュラーの極み! ノアⅧ代表、パイロットネーム・【仮面の騎士】!
全身を重装甲に包み隠し、顔も素性も能力も一切が不明のミステリアス・デストロイヤー! プレ星歌祭の屈辱を果たすべく、今宵、その重い腕が叩きつけられるのは一体誰だ!!』
顔半分を奇妙なフルフェイス・ヘルメットで覆い、ドデカイ装甲をごてごてと貼り付けたお世辞にも美しいとは言えない機体——その中身が最強最狂の空間転移機体であることをひたすらに我慢(隠蔽)しているセレーナだ。
カメラに向かって「けっ」とばかりに中指を立ててやるふてぶてしさが、スラム出身であるノアⅧ陣営らしいアウトローさとして歓声を集めた。
『さあ、選ばれし8人のバケモノ(英雄)たちが出揃いました! ここに誓います! 彼らがこれから見せてくれる激戦は、星歌祭の歴史上、最も苛烈で残酷なショータイムになること間違いなしであります!!』
会場が、さらに大きく、破裂するほどの嬌声を上げる。
『それでは、さっそくこの第一回戦、戦の行方を決定づける【対戦組み合わせ抽選】を行います! 進行を引き受けていただくのは……我らがエジプト・エリアの実質的総督であり本大会実行責任者、アズラエル管理官です!!』
きらびやかなパイプオルガンの音に包まれ、ホログラムスクリーンの中にアズラエルがその長身を現した。
彼は純白の高級な軍用ロングコートを優雅に羽織り、薄暗いスタジアムにあって病的に色素の薄い端正な顔で、どこか作り物めいた冷たく静かな微笑みを浮かべていた。
軽く片手をあげて声援に(形だけ)応えるその姿は、冷徹で計算高い野心家には到底見えず、慈悲深き主催者のようだ。
(——愚かな羊たちよ。よくもまあ、自分が狩られるまでの時間を嬉々としてカウントダウンできるものだ。)
アズラエルは内側で舌なめずりをするように愉悦を噛み締めていた。
月の威光を傘に着た彼にとって、この大会で誰が勝とうがどうでもいいことだ。彼が求めるのは『最高の戦闘データと極限の感情の発露』のみだ。
だがアズラエルはマイクを受け取ると、最も甘く誠実そうな声で口を開いた。
「皆様、本日はよくぞお集まりくださいました。……人類の英知と希望の象徴たるこの星歌祭。その幕開けのルーレットを任されたこと、私はただただ名誉の至りと存じます。」
彼は深くお辞儀をした。そのあまりにも柔らかな物腰からは、他者の命を燃やす燃料としか考えていない悪魔の本性は漏れ出ていない。
「過酷なルールはすでに発表されています。第一回戦は【1対1の単体フィールド決戦、かつ一切の機体修理・追加補給の禁止】。……さあ、パイロットの限界のみならず、己のシステムと機体、そしてパートナー(歌)への絶対的な信頼感が勝負を分かつ残酷なルールです。
では……運命のルーレットを、回しましょう。」
アズラエルが白手袋に包まれた手で、祭壇の中央に設置された大仰な赤いスイッチを力強く押し込んだ。
ヴィィィィィィィ……!!
アリーナの上空の超巨大スクリーンに投影されたスロットの盤面が、カジノのように回転音を立てて高速で回りはじめる。
全パイロットの名前がグルグルと交差し、スタジアムに居る十万人全員の視線を文字通りに釘付けにした。
数秒後、モーター音がゆっくりと弱まり——最初の「枠」が重厚なドラの音と共に停止し、文字として赤く燃え上がった。
【第一試合】仮面の騎士 (ノアⅧ) VS アストロ・ガイア (ノアⅠ)
「おおぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」
巨漢の地球(物理)特化パワー型と、正体不明の完全過積載重装機の対決。いきなりリングを全て更地にしてしまうのではないかという大迫力な重量級カードだ。
「幸運を祈りますよ、アストロ・ガイア殿。……貴方の岩すらも貫く大鉄槌か、それとも名もなき鋼の化身か。極上の見世物になりそうだ。」
アズラエルが皮肉っぽく微笑み、再び手元のボタンをパチンと弾く。
【第二試合】フェイ(ノアⅢ) VS シエラ・ノヴァ(ノアⅦ)
【第三試合】零・レイ(ノアⅥ) VS アイリス・ヴィオレット(ノアⅡ)
【第四試合】ジン・カザマ(ノアⅤ) VS カイト(ノアⅣ)
全対戦カードのピースが音を立てて完成した。
その瞬間、最後の一枠に「無敗の黒騎士」の名前が表示されたのを見た観客の歓声が、今日一番の破裂音となってスタジアムを満たした。それは恐怖、絶頂の興奮、そして悪夢のような強さへの渇望が凝縮した、異様な響きだった。
「——ほう……。」
アズラエルは、パネルの一点『ジン VS カイト』の文字列を眺め、蒼い瞳をひっそりと暗く歪ませて笑みを深めた。
「カイト殿……。貴殿の中にイザベラが隠し持っていたオリジナル・コア。アリアの祈りのような純白の波長を餌として喰らい尽くし、時間を跳躍するような速度(理不尽)へ目覚めた白き悪魔……。果たして東洋の神秘の『気』による武術の執念を前に、次は一体どんな不気味な進化の舞を見せてくれるのでしょうか……。」
エジプトの高みでアズラエルが知的にほくそ笑んでいたその背中を。
(——全く、お上品にスカしてるんじゃないよ。青白顔のお人形が。)
彼らの視線の全く届かないVIPルームの一角で、タブレットを眺めながら果物を頬張っていた白衣の不審な神——ラプラスは、つまらなそうにため息をついて見下ろしていた。
「まあ、盛り上がりそうな組み合わせのようで何よりだよ、アズラエル君。……だが君は分かっちゃいない。自分が駒だと信じ込んでいる奴らの『生きる執念』の予想外なイレギュラーという毒性をね。」
ラプラスはちゃっと笑うと、少しずつ動き出す己の目的のための別プログラムを開いたのだった。
組み合わせが確定し、開幕の花火が幾本もエジプトの夜空(フィールド天井)へと撃ち上がる中。
控えの準備・待機スペースにて、パイロットと歌姫たちは各々の想いを巡らせていた。
「おい、聞いてたか。機体の修復が禁止ってことだぜ? だからってあのお堅い亀さんみたいな大魔神……お遊びの出力じゃ抜けねえな。」
ダミー・アーマーの中の狭い視界で、セレーナ(仮面の騎士)が不機嫌そうに悪態をつきながら、指の関節をボキボキと鳴らす。その傍らの狭い足元に蹲っている泥だらけの相棒、ロアは何も言わずに己の膝を抱え、ただ静かに「自分の血の叫び」の順番を怯えた獣のように待っている。
その離れた真逆の位置で。
完全に無機質に、静止画のように一切動かず呼吸だけを最小に繰り返している、全身黒一色の男。零。
(……光か、水か……。いや。僕はただ与えられた全ての障壁を……黒い空間の淀みへと葬り去り『無』へ落とすだけだ。)
さらに奥の個別ドック。
己に下った決定——四試合目での戦闘に対し、ただじっと漆黒の巨神『ベオウルフ』の膝パーツに手をついたまま黙っているカイトがいた。
恐怖はない。負ける気はもっとない。ただ彼の中に今最も静かに、確実に湧き上がってしまっている『強敵たちを見て高鳴る闘争本能の飢え』と対話しているような、奇妙で落ち着きすぎた静寂だった。
「……カイト。」
ふと、声がした。
振り返らなくても分かる。自分の一番近くの体温。
ユキが、不安と覚悟がない交ぜになったような泣き出しそうな笑顔で、彼の背中の軍服の裾をギュッと掴んでいた。
「また、ヤバい奴ばっかりみたいだけどさ……。私は私がやれる限りの最高・無敵な安全限界バッファを用意しておく。あのシステムと機体にアンタの魂が1ミリでも食われないよう、必死にケーブルにしがみついててやる。」
ユキはカイトに縋るように、ポツリポツリと、でも途切れることなく囁いた。
「お願い、絶対に無茶しないでね……! 死にそうになったら棄権してよ……!? 私が強制的に落としてやるんだから!」
不安と、メカニックとして彼に過酷な箱を乗せざるを得ない自分への無力感。彼女が一人ですべての『見えない恐怖(イザベラの毒)』と戦っている事実を。
「わかっている。大丈夫だ。俺はお前が組み直してくれた俺自身の意志しか信用しないさ。」
カイトは背中を向かせたまま、不器用にユキの頭の上へ優しくポンと右手を乗せた。ユキはその手の暖かさに触れ、思わず泣かないよう強く歯を食いしばる。
その2人の不変の信頼関係の数メートル先、壁際に寄りかかり、目を伏せている白いワンピースの少女がいた。
アリアは、首元のペンダントのようなデバイスを両手で包み込んでいた。
(歌姫の私がいくら彼の前で声を枯らしても……。やっぱり『戦いが終わって最後に帰ってくる彼を守ってくれる場所』には……私はなれない。)
嫉妬か、無力感か。アリーナから降りれば、彼は決して自分(歌姫)だけのヒーローではないのだ。
幾度となくその差を見せつけられ、絶望に近い孤独を何度も噛み締めてきた。
しかし。
(だから、泣いている時間はないの。)
アリアは顔を上げ、涙をグッと飲み込みながら、カイトの『これから乗らされるであろう死地』を真っ直ぐに見た。
(あの中で……彼の戦いの中で、機体が本当に魂を灼こうとして彼のすべてを黒く侵食しようとした時、一番奥の痛みの淵へダイブして。誰の力も届かない世界(DIVAリンク)の中でのみ……私だけは『貴女を決して一人にしないから』。)
歌おう。他の誰よりも気高く。誰かが作ったプログラムさえも光の意思で塗り潰すほどの強烈で唯一な魂のメロディを。ただ一人の戦士に捧げる「祈り」ではなく、絶対的な「守護の宣告」を。
観客が叫ぶ熱の狂奔、陰謀渦巻く司令室の思惑、メカニックの涙、歌姫の燃える静かな決意。
『では第一試合ッ!! セーフティエリア外へと出陣願います!! 全てが未確定となる予測不能の特異点バウトッ……開演いたしますッッ!』
その悲壮で狂乱的なアナウンスと同時に。
狂気の祭典と人類の「未来」を引き剥がす運命の時計の針は、巨大で絶対的な『死』と『破壊』という最高のショウに向けて、情赦なく第一秒を刻み始めたのだった。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!如月煉です。
いかがだったでしょうか。対戦カードが決まった瞬間って、何度書いてもゾクゾクしますね!
軍人、野良犬、天才、そして秘密を抱えた黒騎士。それぞれのバックボーンとパートナー歌姫の曲調が違う異種格闘技戦。
それにしてもユキちゃん、カイトのことが大切すぎるあまり涙ぐんで……可愛いですが背負うものが大きすぎますね(汗)。そして自分の無力さを知った上で「精神の世界だけは絶対に譲らない!」と腹を括ったアリアも本当に強いです!
次回、ついに正体を偽り分厚い装甲を被った「セレーナ&泥まみれ歌姫ロア」という無法コンビが第一試合に出撃します! 力こそパワーな機体に勝てるのか!?
少しでも「熱くなってきた!」「女の子たちの覚悟いいね!」「次回の戦いが読みたい!」と思っていただけましたら……。
どうか、ページ一番下(広告の下)の**【☆☆☆☆☆】の星ボタンを【★★★★★】にして、出撃するカイト達への『最強の歌のバフ』**を私にも送っていただけないでしょうか!?
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