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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
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そんなものは理由にならない(修正版)

 血と汗が染み込んだ街。
 工場のあちこちから、男たちの荒い掛け声が響き、時折誰かの叫び声が交じる。
 少年は肩に三本の足場用支柱を担ぎ、雪でぬかるむ道を慎重に進んでいく。手袋越しでも指先がかじかむ寒さの中、支柱を他所の建物にぶつけてしまった恐怖を奮い起こし、意識を研ぎ澄ます。
 夜になると、その頂上は灯台のようにぼんやりと光を放ち、街全体を微かに照らす。
 あそこには全く別の街があると誰かが言っていた。
 百メートルを超える高層の建物がいくつも並び、その屋上にはプールがあり、宝石のように光る景色を見下ろすことができる。
 この街の人々はそこで暮らす方法を知らない。
 唯一の頼りは——金さえあれば、その世界への扉が開かれるというものだった。
 成年は憧れを持っている。
 父と離れ離れになっても、友人に見捨てられても、恋人に恨まれても、この先自分が死ぬことになったとしても……彼が止まれる理由より、その思いは強かった。

外部サイトでも掲載を行っている
カクヨム
https://kakuyomu.jp/users/JTatsuya23

プロローグ
2025/02/08 07:00
プロローグ 二章
2025/02/16 07:00
プロローグ 三章
2025/02/24 07:00
プロローグ 四章
2025/03/07 07:00
プロローグ 五章
2025/03/16 07:00
プロローグ 六章
2025/03/25 07:00
エピローグ
2025/04/02 07:00
完 あとがき
2025/04/02 12:00
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