詩 冷え切った距離感
「恋人同士から夫婦になって、それで?」
「いつから私達の間にあるものは、こんなにも冷え切ってしまったのだろう」
分かったふりして頷くだけ
どうせ大した話じゃないし
適当に相槌
適当に共感
むだ話ばっか
身にはならない
飽きたなこの時間
しっかり聞いてよなんて言うつもりは
もうないんだ
期待はずっと昔に消滅してる
ただこの瞬間をやりすごす事ばかり
そっちの方に 意識をさいている
一体いつからだったのか
忘れちゃったよ
「分かっていたら阻止していたよ」
「分からないままこうなっていた」
「こんなだから、時を戻したとしても、その原因は見つからないんだろうね」