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いのちの詩(仮題)

無常

作者: 浮き雲

本気で、こういうことを考えているというよりは、こういう風に枯れていければいいなと思っているのが現状です。


自分の人生を最後に、こころから面白がれることは、本音を言えば素敵なことだと思います。第一、よほど奇抜な人生ならともかく、私くらいの平凡な人生、他に面白がってくれる人なんて、そうそういませんし。


怖がってもやって来るのが死なら、我が人生を1行詩のひとつにでも読んで逝きたいものです。

もちろん、願望です。やはり怖いですよね、死ぬことは。





上手く生きれば人生は 上手く生きれず面白い


(ざい)を集めて背負っても 重荷ともなり、楽しまず


捨てる阿呆(あほう)になれもせず


持った分だけ、相応(そうおう)の 不自由を歩む明日となる




上手く生きれぬ人生も 上手く生きれず面白い


昨日の慈雨(じう)は今日上がり 日照りとなれば、それはそれ


所詮(しょせん)、我が身が干乾(ひから)びて


(うた)(うた)えば、唇の 切れて、血()れるだけのこと




生きてはみても人生は ()までの道の旅の空


昨日の雨に、今日は風


(さら)され散ってゆくだけの たかが、浜辺の砂の山


流れて消える風紋(ふうもん)を ただ、一度きり描くだけ




誰が生きても人生は 終わりは同じ「モノ」となる


息は途絶(とだ)えて、意思は消え 魂さえも()()なく


最早(もはや)、朽ち果て終わるだけ


終われば、他人(ひと)の思い出に (すが)る亡者に変わるだけ




(われ)が生きゆく人生も 終わりあるから面白い


仕舞(しま)いを迎え、息を止む そのひと時に、(かな)うなら


いのちの道の道筋よ


ただ、あるがまま、悔いもなく 絵巻となりて流れゆけ






お読みくださって、不快になられました方がいらっしゃれば、本当に申し訳ありません。

これも、自分に向けた詩だと思います。上手くいくこともあり、そうでないこともあり、相応の苦楽を経て人の一生は紡がれていきます。

だったら、面白がったほうが良い。そう思える心の余裕が欲しいのだと思います。

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