おねぇと食べるお昼ごはん
「「いただきます」」
私は小学校からの友達である雅紀とお昼ごはんを食べている
週に2回、お昼の時間を調整して一緒にごはんを食べている
ん?確かに私は女ですけど、、そこじゃないって、?
男女が2人きりでお昼ごはんを食べているということが気になるの?
男性といっても雅紀は女の子だよ、小学校の卒業式に告白されて以降、私は雅紀とは女友達のように付き合ってきた
「あっ、お待たせぇ、ゴメンね 凛ちゃんは時間に厳しいのに」
「だーいじょうぶ、プライベートまでカリカリしたくないからね」
正直、私は雅紀に対して劣等感を抱いている
私、凛はいわゆる女性であることに無頓着すぎる性格で平日は常にスーツにパンツのメガネにポニーテール、休日は全身ジャージのメガネにだらしなポニーテール
それにひきかえ雅紀はとにかくお洒落、美容にも気を遣っているようで私より肌、キレイ、、
ときに羨ましく思う、もし、私が雅紀のように女の子していたら、世界は輝いて見えるのだろうか
ワタシ、雅紀は凛ちゃんに感謝している
小学校の卒業式の日に凛ちゃんにワタシの心を伝えた、最初はただカワイイものが好きで華やかな女性の衣服にも興味があった
周りと違うと感じ始めたのは、鏡に映った男の子の顔が自分のものだと思いたくないという気持ちが心を締め付けたとき
両親に相談した、自分でも訳が解らないのに親に分かって貰えるのか、、
「大丈夫よ、お母さんたちはまーくんの味方だから、、」
違う、、そのコトバが欲しいんじゃない
ぼくは、ワタシは、 「んなことどーでもいいよ、それより卒業式でお昼までだからごはん食べにいこっ」
特別扱いされたいわけではなかった 凛ちゃんのように真っ直ぐに寄り添って欲しかったんだ
「じゃーん!見て、凛ちゃん このお店、予約取れたんだー」
「やっきにくっ!!良いとこのやっきにくっ!!!」
席に着き、注文を済ませた2人はしばしの談笑
「お待たせいたしました」
テーブルに並ぶ肉っ、肉っ、肉っ それを雅紀が私の分まで焼いてくれている
ジュウッ、ワッ と脂が音をたてて焼ける
香ばしさを感じさせる焼き目、雅紀が取り皿にわけてくれる
野菜も食べなよ、と言う雅紀を尻目に肉を口に運ぶ
サクッと肉に歯が入り、噛みきる、そして咀嚼
すかさず白米をかっ込む幸せ そしてその光景を微笑んで眺める雅紀
「「ご馳走さまでした」」