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作詞、策に溺れる  作者: 大場冥加
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95/100

防水がしたことだ

バイバイ そう君が言った

淡い色した 傘の向こう側で

降りしきる 雨の音の中でも

しっかりと言葉は 耳に届いた


バイバイは 鼓膜を通って

脳をスッと 通り抜けて

心に通ずる道を 進んでいって

カラダ全体に 伝ったよ


君は斜めの雨に打たれ

白のカーディガンが透けていた

なのに僕が身にまとった

黒の上着は水滴を弾いてゆく


君と同じになりたいのに

君と同じでいたいのに

湿っていない僕がここにいる

乾ききった僕がここにいる

君がいなくなってしまうことは

悲しいはずなのに心までも

防水になってしまったみたいだ

このうずうずは全て防水がしたことだ


あいたい そう君に言って

淡い色した 君の丸い頬で

もう一度 瞳を染めたかった

だけど透明にも 染まれないんだ


あいたいは 脳から下って

喉をスッと 通り抜けて

心の底に沈んで 溜まっていって

落ち着いて 静かになったよ


僕は強めの雨に打たれ

黒いTシャツは滴ったよ

ずぶ濡れになってみたけど

君の気持ちほとんど弾いてしまう


君と同じになりたいのに

君と同じでいたいのに

分かりきれない僕がここにいる

塞ぎきった僕がここにいる

君がいなくなってしまったこと

悲しくないはずがないのに

もう心は全て弾いちゃうみたいだ

このもやもやは全て防水がしたことだ


防水が何もかもを狂わせる

防水が何もかもを狂わせる

全て防水がしたことだ


君と同じになりたいのに

君と同じでいたいのに

分かりきれない僕がここにいる

塞ぎきった僕がここにいる

君がいなくなってしまったこと

悲しくないはずがないのに

もう心は全て弾いちゃうみたいだ

このもやもやは全て防水がしたことだ


君と同じになりたいのに

君と同じでいたいのに

分かりきれない僕がここにいる

塞ぎきった僕がここにいる

君がいなくなってしまったこと

悲しくないはずがないのに

もう心は全て弾いちゃうみたいだ

このもやもやは全て防水がしたことだ

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