洪水
朝からずっと貴女のうなじの
ホクロばかり浮かぶ
うじゃうじゃに埋もれるそれは
何処となく僕に似ていた
両頬染めた朱色の
指の形はすでにいない
思い出と共に消えたよ
痛みはまだ居座るのに
悲しくなんてないのに
嬉しくもないのに
流れ出てしまう溢れ出てしまう
全物事を覆うよに
特に泣きたくはないんだよ
未練もそれほどなかったよ
なのにレモンソルトフレーバ一をした
洪水が漏れゆく
頬に漏れ出した物質は
きっと貴女の成分だよ
残るレモンソルトフレーバ一染みた
洪水が光りゆく
夕方ふと付けてみた
ラジオから貴女と一緒の
あだ名をしたラジオネーム
ボリュームを上げて聞き入る
ありふれた名前だから
別人としてみていたけど
鼓膜で擦れゆくような
貴女特有の文面
思い出したくないのに
些細なきっかけで
現れてしまう脳走り回る
貴女の全成分がね
特に意識してないんだよ
他に気になる娘も出来たし
なのにレモンソルトフレーバ一をした
洪水で霞むよ
僕はまだ貴女が好きかも
たぶん他の人じゃダメだよ
絶えずレモンソルトフレーバ一零れ
洪水も愛しいよ
溢れ出しゆく 洪水が満ちて
沖に流され 沈まない限り
貴女のことを想おうか
特に意識してないんだよ
他に気になる娘も出来たし
なのにレモンソルトフレーバーをした
洪水で霞むよ
僕はまだ貴女が好きかも
たぶん他の人じゃダメだよ
絶えずレモンソルトフレーバ一零れ
洪水も愛しいよ




