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結晶
涙が下のまぶたに
一度溜まったのなら
二度と引っ込むことはないだから
指で拭いた
滲んだ後ろ姿が
小さくなってゆくよ
キレイな肌の色も表情も
見えなくって
男だから声出して
泣いちゃいけないよとか
散々言われ続けてきたけど
悲しいんだ
「単純すぎるあなたに
もう飽きた」と動いた
唇を最後に消えていった
宵のひかり
瞳から喉から 拳から皮膚から
漏れるよ漏れる 心の叫びが
本当に本当に 本当に駄目な男だよね
本音を吐き出すことも 我慢も出来ず
情けない情けない 情けないけど全てを
流れゆくままに 放つしかないんだよ
あの日のあの微笑みは
どこに向いてたのとか
考えすぎて触れた偽りは
冷たかった
悲しみたちが集まり
できた結晶が今
頬を伝うことなくポツポツと
土に染みた
キャリーケースを引きずる
音も薄れてゆくよ
闇の中へと呑み込まれてゆく
キレイな髪
大きな口を開いて
叫びながら泣いたよ
信号を左に曲がり消えた
淡い未来
額から首から 背中から指から
生まれてくるよ 濁った雫が
瞳から喉から 拳から皮膚から
漏れるよ漏れる 心の叫びが
本当に本当に 本当に駄目な男だよね
本音を吐き出すことも 我慢も出来ず
情けない情けない 情けないけど全てを
流れゆくままに 放つしかないんだよ




