表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

放課後の図書室で

作者: 君我誰女男(きみがためを)



西陽がさす。





君がそっと背表紙を撫でる。


大事そうに表紙に手を添える。


そっと触れ、ゆっくりとページを進める。



僕も、君に背中を艶やかになぞって欲しいし、肩にそっと触れて欲しいし、優しく髪を撫でて欲しい。




クソ、古書のくせに。


なんて思いながら、放課後の君をじっと見つめる。




君を美術館に売り飛ばしたくなる。


綺麗なんだ。


もっと世の中において、大切にされて欲しいんだ。




西陽がさす。




太陽が君を探すかのように、図書室に日がさし込む。


彼女は本棚のカゲに隠れている。




残念だったな。


今、この瞬間の君を知っているのは、僕だけだ。




君が僕の視線に気づいて、すこし微笑む。



どうやら西陽がさらに増したようだ。






眩しかった。












評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ