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灯りのあるこの街で (短編集)

僕は大丈夫

作者: 新垣 電燈

走っている途中に転んでしまった。

ひざから血が出ている。

でも、お母さんがいたいのいたいのとんでいけをしてくれた。

僕は大丈夫。



テストで52点をとった。

今までなら70はとっていたのに。

でも平均点は49.3 だった。

平均点より上だ。

僕は大丈夫。



テストで43点をとった。

少なくとも60点とっていると思ったら、こんな点をとってしまった。

でも、大熊は23点だ。しかもこれくらいの点は当たり前のように笑っている。おそらく他にも30点くらいの人はいるだろう。

僕は大丈夫。



今日も面接に落ちた。

大学のときの友達はみんな就職している。

でも人生を80年とすると22はまだ4分の1だ。人生が1日ならまだ朝の6時だ。

僕は大丈夫。




狭い部屋の中、もうゴミの匂いには慣れた。何年もこの部屋にいるからだ。今日もノックの音がうるさい。何が部屋を出てだ。掲示板を見れば、僕のように部屋から出ないと言う人がたくさんいるんだ。僕は決しておかしくない。

僕は大丈夫。

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