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私の日常  作者:
1/4

神崎との日常

「おはよ」


…朝教室に着いたら、私の席に友人が座ってた。そして何やら机に落書きをしている。何やってんだ。


「文明築いてるb」


いや…そんな楽しそうな顔で言われても…。ってか落書きしてるだけだろ。文明築くとか言うな。そして席から退け。


「え~…仕方ないなぁ」


渋々私の席から退いてくれる。私は席に着くと鞄から筆記用具を取り出し消しゴムで落書きを消す。


「あぁ!神崎文明が…。お前はまた1つ人類の大切な文明を消しやがって!」


落書きを人類の大切な文明とまで言いやがった。アホだろ、こいつ。

まぁこれは何時ものやり取りなのでスルー。取り敢えず机は綺麗になった。

毎朝毎朝よくもまぁ飽きないものだ。


「神崎さんは嫌がらせに全力を出してるからねb」


そんなもんに全力出すな。暇人だな。


「暇な時間の有意義な使い方と言ってほしいな」


嫌がらせを有意義言うな。相変わらずいい性格してんな。


「いや~それほどでも」


ウィンクすんな。余計ムカつくから。しかも褒めてねぇよ。


「あ、先生来ちゃったか」


少し残念そうに言った後、自身の席に戻って行った。前を見れば担任が教卓の前にいた。そしてSHRが始まる。




神崎とは去年から同じクラスになって以来、絡まれ続けている。自由すぎて困るが性格がさっぱりしていて付き合いやすい。悪戯は勘弁してほしいが神崎は私が本気で嫌がることはしない。だからまぁ良いかと思っている。口に出せば調子に乗って悪戯が悪化するので絶対に言わないが。




「きーのこ!」


ぐぇ。休み時間になるやいなや神崎が私にのし掛かってきやがった。かなり重い。全体重をかけんな。


「ハハッ!」


神崎は楽しそうな声をあげ、私の上から退いた。休み時間毎に絡んでくんな。自分の席にいろ。


「…」


神崎は黙って自身の席を指した。そちらを見ると男子が座っており、戻りようがない。しかも男子で囲まれていてあそこに居ては居心地が悪いだろう。

……分かったから勝ち誇った顔は止めろ。ムカつくんだよ。だからウィンクすんな。つか高日の席空いてんだからそっち座れよ。


「ヤダ」


何でだよ。


「弄れなくてつまんないから」


……もう突っ込むのも疲れた。




今日も一日が終わる。毎日のことなので慣れてしまったが、神崎は遠慮という言葉を知らないのだろうか。あんな性格でも成績は優秀だ。一度滅べ。

明日もきっと絡んでくるのだろう。私は決してマゾではないが、この生活も気に入ってる。


それだけ平和だということなのだから。

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