表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒龍の契約者―Contractor Of BlackDragon―  作者: 爪牙
第8章 転生者編
86/477

第83話 丈VSカース(1人目)

・今日はいつもより短めです。



 馬鹿コンビは結界を解除するとすぐに敵の分断に入った。

 喜ぶべきかどうかは不明だが、爆発に耐えている間は敵も攻撃を仕掛けてくることもなく、分断には何の支障を来す事はなかった。


「必殺!《敵はみんな迷子ラビリンス》~~!!」

「その名前はやめろ!!」


 勇吾のツッコみはスルーされ、馬鹿は周囲の空間を好き放題に操作していった。

 そして、44体の大罪獣達は見えない壁や床によって区切られた迷路にあっさりと分断されたのだった。


『成功だ~♪』

「よっし!後はノルマをクリアするだけだぜ、銀洸!」


 馬鹿コンビは目の前に浮かぶ堕天使の方を向く。

 そこでは、若干呆れたような表情をしたカース達が同じように馬鹿コンビを見ていた。


『『う~ん、一応、空属性だけは使い難いように、ずっと妨害をしてたんだけどね?』』

「あ、俺そういうの効かねえから!」

『俺も~~!』


 馬鹿コンビは手を上げながら答えた。


『『・・・・・仕方ないなあ、こうなったら僕も今の本気を出すしかないね。じゃあ、いくよ?』』

『「――――来い!!」』


 その瞬間、馬鹿コンビの顔はさっきまでとは別人のように引き締まり、馬鹿の右手には長い日本刀が握られていた。

 うっすらと金色を纏った《暁の太刀》を構え、丈は銀洸とともにカース達との副将戦(・・・)を開始した。





『『《光と闇の乱舞(ライトアンドダーク)》!』』

『《コネクト》!』


 カースは右手から光、左手から闇を放ち、放たれたそれは何本もの帯のように分かれて丈と銀洸に襲いかかろうとするが、当たる直前で消え、と思ったらカースの背後に現れて直撃した。


『空間の・・・!』

『・・・接続操作!』

「―――――――ハアッ!!」


 揃っていた声が乱れだし、そこに炎を纏わせた太刀で丈が斬撃を放つ。


(《連暁斬閃》!!)


 朝焼けの空のような炎を込めた斬撃は右側の(・・・)カース一直線に飛び、左側の(・・・)カースに直撃した。


『なっ―――――――――!?』

『えっ―――――――――!?』

「―――――騙し合いなら、俺も得意だぜ☆」


 丈が普段の笑みを浮かべると、斬られなかったカースの体は霧散して消滅し、斬られた方は右半身を斬撃と同じ色の炎に焼かれていった。


『く―――――――!よく、こっちを狙えましたね?』

「“転送”は俺の十八番だぜ?それに、そっちの方が新しかった(・・・・・)しな♪」

『・・・・・相変わらず、鋭い一族だね。』



        ドゴ――――――――――ン!!



 2人の真上で爆発が起きる。

 そこでは、本物の(・・・)2人目のカースが銀洸に攻撃されていた。


「見晴らしのいい場所から集中砲火って、お約束じゃね?」

『ハハハ、確かに言われてみれば結構ベタだったね。やっぱり僕も歳なのかな、こういうネタには君たちの世代に遅れてきている気がするよ?』


 燃える羽根を舞い散らし、次第に全身に炎が広がっていくのにも拘らず、カースは余裕の笑みを浮かべながらも「参ったな~~♪」という表情を出していた。


『じゃあ、こっちはもう持ちそうにないから、最後に大きな華を咲かせてもらうよ?』

「――――――メガ〇テ、みたいな?」

『それもベタだから、こうさせてもらうよ!』


 そう言うと、カースは両手を合わせるように構え、そこに高密度の魔力を大量に凝縮させていく。

 それを見た丈は、構えを瞬時に変えて《暁の太刀》に様々な属性の魔力を流し込んでいった。



『―――《境界無き聖魔の拒絶(デュアルエレメントバースト)》―――』


「――――――《六属性融合》、《|神性を斬る森羅を纏いし一閃(デヴィニティスレイヤー)》!!」



 カースは“光”と“闇”、“聖”と“魔”の相反する属性を融合させて放つ。

 対する丈は、“土”、“水”、“火”、“風”、“光”、“闇”の6つの属性を《暁の太刀》で融合させ、刀身から眩い金色の輝きを放ちながら斬撃を放った。



           カァッ―――――――――――――――――――――――!!!



 2人を中心に、半径100m圏内が白と黒が反転した球体状の空間に覆われ、同時に金色の閃光が球体を真っ二つに切り裂いた。


『・・・・・・・やるねえ♪』


 球体状の空間が消滅し、中から現れたカースは全身を炎に包まれながら一言だけ呟くと、炎の中で霧散して消滅した。


「―――――――おっと!」


 カースの消滅と共に炎が消えると、その後から1人の女性(・・・・・)が現れて落下し、丈はそれを空間を操作して手元に転送して抱きかかえた。


「危ない、危ない♪」


 達が当たらない様に注意しながら女性を抱き上げると、とりあえず地上へと降りた。

 何も無くなった地面にそっと寝かせ、女性の周囲に結界を張る。上空を見上げると空ではまだ銀洸がもう1人のカースとの戦闘を続け、他の場所では勇吾達が大罪獣と戦い続けていた。


「う~~~ん、取り敢えず家政婦(・・・)っぽい姉ちゃんを屋根のある所に運ばねえとな!」


 馬鹿はそう言って荒野の中に唯一無事なままの芦垣組の屋敷の方を見る。

 そこで、馬鹿はある違和感を感じた。


「――――――ん?」


 直後、馬鹿の両目は《神眼》を自動的に発動させて“その人物”を捉え、その人物に関する情報を馬鹿の頭の中に表示させた。



【名前】カースウェル=フェイク

【年齢】――測定不能――

【種族】幻魔

【職業】魔術師

【クラス】幻魔師

【属性】光 闇

【魔力】――測定不能――

【状態】寄生

【能力】――測定不能――

【加護・補正】――測定不能――



「・・・・・・ヤバくね?」


 馬鹿の額に冷や汗が流れた。



 その直後、屋敷の中から一筋の光線が飛び出した――――――――――






・感想お待ちしております。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ