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第4話 説明会3

説明会はこれで終わりです。


「言っておくが、俺達程度はチートの類には含まれないからな?」

「マジかよ・・・・。」


 勇吾と黒王のステータスを何度も見ながらつぶやいた。

 まず魔力、慎哉は820なのに対して勇吾は561万、黒王に至っては650万と桁違いだった。というより黒王はすっごく年上だった(223歳!?)。

 能力の数も凄い。慎哉は1つもないのにたくさんある。最も比較対象がないのでこれが多いのかどうかはわからないが今の慎哉から見れば十分多いと言える。


「なあ、能力や補正にあるレベルって熟練度ってことなのか?」

「いや、それは適正度―――才能のレベルで最高が5になってる。本当はレベル0もあるけど、能力として認識されないから表示されないんだ。ああそれと、能力は全て魔力を消費する技能を意味しているから、魔力を使えない一般人は全員能力を持たないのが普通だ。」

「なるほどな。って事は黒ってかなりチートだろ!?レベル5が4つもあるし・・・・。」

「高位の龍族ではそれは平均だし、俺の知ってるチートは全部4か5しかない。人間でだ。」

「・・・・・・・。」


 どんな怪物だと思った。

 もう一度ステータス画面を見てみるとレベルの部分もタッチできるみたいだ。試しに勇吾の能力欄にタッチしてみた。


【攻撃魔法(Lv1)】

・殺傷能力のある魔法。

・ま、人並みレベルだな。普通は戦車を吹っ飛ばす程度だが、死ぬ気で努力すりゃ核弾頭級の破壊力の魔法も習得できるぜ!目指せ歩く核弾頭!!


【防御魔法(Lv3)】

・防壁や結界などを扱う魔法。

・天才じゃね?通常兵器の攻撃は完全に防げるな。ゴ〇ラや〇ンダムの攻撃だって余裕で防げるぜ!ト〇ンザムだろうと関係ないぜ!その気になりゃジェ〇シスだろうとレクイ〇ムだろうと片手間に防げる防御を習得できるぜ!お前を傷つけられるのは神や悪魔の類だけだ!!



「・・・・なあ、この説明文・・・・。」

「言うな。」

「開発者の趣味だ。」


 2人とも別の方向を向いている。訊かれたくないようだ。

 とりあえず黒王の能力も見てみる。


【攻撃魔法(Lv5)】

・殺傷能力のある魔法。

・超どチート!!殺傷なんてレベルじゃない!1人で星ひとつ滅ぼせる魔法を扱う事ができるぜ!フハハハハハハハハ!!!神や魔王とだって互角に戦えるぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!お前自身が破壊神だ!!!!そして大魔王だ!!!!



「この魔法作ったの誰だよ!?つーか、どういう仕組みになってるんだ!?」

「「・・・・・・・・・。」」


 まともな人間がこの魔法を作ったとは思えない。

 明らかにいっちゃっている。

 しばらく沈黙が続き、先に口を開いたのは黒王だった。


「勇吾、今日のところはこの辺りでいいだろう。残る説明は明日以降にすればいい。」

「・・・・だな。」

「俺もそれでいいけぜ。あ、けど・・・・。」

「何だ?」


 また何か気になることでも見つけたのかだろうか。


「魔法耐性って、魔力を使えなくてもあるもんなの?」

「―――――――!!」


 勇吾は絶句し、自分が失言していたことに気付いた。

 能力は魔力を消費する技能だから一般人には1つも表示されない。言い換えれば一般人のステータスには魔力(魔法)に関係する内容は表示されないとも言える。魔法と関係ない生活をしているのだから当然である。


「もしかしてさ、さっきの質問に関係してたりするのか?」

「・・・・・・・。」

「ホウ?」


 侮っていたと勇吾は自分の甘さを痛感し、黒王は感心していた。

 慎哉は頭が悪い訳ではない。勉強では本気を出せないだけで、好きな事にはそれなりに頭が回るのである。特にゲームや漫画などではるが。


「どうする勇吾?」


 黒王は視線を勇吾に向ける。判断は任せると言う事らしい。

 勇吾は迷っていた。本当なら彼を巻き込んだ理由を話すのはもう少し後になってからと考えていた。

 慎哉の持つ魔法耐性は彼が過去に受けた古傷、場合によっては彼の人生全てを壊す事になるかもしれない。なら今は誤魔化すのが手である。だが最善ではないだろう。黒王も言っていた。「北守慎哉は当事者だ。」と。なら話せる時に話しておくのは彼にとって少なくとも最悪にはならないだろう。黙秘を続ければそれが裏目に出る可能性は十分に考えられる。「奴ら」が関わっているとなれば尚更だ。

 頭の中で葛藤する。世の中には知らない方が幸せなこともある。だがこれは知っても知らなくても幸せには決してならないだろう。

 慎哉の顔を見る。彼はこちらの葛藤など気づいていないだろう。一般人だったのだから当然だ。


(そう言えば、アイツに似てるな。)


 不意に幼馴染の事が頭を過ぎった。

 普段から明るくお調子者だった。小さい頃は毎日のように遊んでいた。辛かった時には支えてくれたりもした。逆に彼が苦しんでいた時は助けたりしていた。そう言えば彼と慎哉は結構似ているかもしれない。そう思うと、自然に迷いが消えていく気がした。


「・・・どうしても聞きたいか?」


 あえて後悔するかとは付けなかった。

 慎哉は頷き、それを見て勇吾も覚悟を決めた。

 そんな2人は黒王は優しい目で見ていた。


「なら話すぞ。」












 繁華街に出たところで2人は慎哉と別れた。


「お前は悪く考えすぎだ。」

「ああ、改めて自分でもそう思うよ黒。」


 あの後、勇吾はわかっているだけの事を慎哉に話した。彼に魔法耐性がある理由、そして自分達が巻き込もうとした理由を。

 彼の反応は至って呑気なものだった。話した聞いた直後は驚いていたが、「俺にそんなフラグが!?」とすぐに元のペースに戻っていった。無理に笑っているわけではなさそうだ。

 そして時間延長を訊きに来た店員が来たところで今日はお開きとなった。続きは明日以降、慎哉の能力が覚醒してからである。


「とにかく問題が1つ片付いたな。なら次は・・・・・。」

「ああ。あの学校だな。今夜にでも調べに行った方がいいな。」


 2人は顔を引き締めなおす。

 夜になるまではまだ時間がある。それまでに可能な限りの事も調べておこうと、2人は繁華街の人ごみの中を歩いて行った。










 数分後、勇吾達が次の行動に移っている事など知らない慎哉は早速街中で《ステータス》を使っていた。


(ステータス!)


 自然に振る舞いながら適当な人物のステータスを見てみる。


【名前】竹田(たけだ) 三千夫(みちお)

【年齢】45  【種族】人間

【職業】ヤクザ(外道)  【クラス】指名手配犯

【属性】メイン:火 サブ:土

【魔力】315/315

【状態】大腸癌(初期) 痔

【能力】――

【加護・補正】――

【開示設定】ON



 一発目からとんでもないのを引いていた。


(通報~~~~~~!!)


 すぐさま110番に掛けた。

 医者も必要そうだが、あとは警察に任せることにした。













次回からようやくあらすじ通りの展開に入ります。

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