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黒龍の契約者―Contractor Of BlackDragon―  作者: 爪牙
第7章 神々の日常~ライの1日~編
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第54話 ライの1日 Ⅲ

・O☆SHI☆O☆KI開始です!




~ライの1日 11:45~


 さあ、罪を悔いてももう遅いぜコソ泥共!!


『盗人よ・・・・・・・・・・・・』


 俺は重い口調でコソ泥共をビビらせる。

 おうおう、全員うまくビビってくれてくれてるぜ!俺をトリ公なんて呼んだ罪を思い知らせて――――じゃねえ、賽銭を盗んだ罪を思い知らせてくれる!


「な、な、何だよオメーは!?」


 リーダー格のコソ泥A(金髪)がガン飛ばしてきたな。

 足が震えているのが見え見えだから、むしろ可愛く見えるぜ。


「おい、よせって!!」

「刺激すんなよ!!」


 ビビりまくったコソ泥B(茶髪)&C(銀髪)がAを止めようとする。

 けど、こういう奴は虚栄心の塊だからゼッテー止まらない。

 あ、AがCを殴った。ちょっと可愛そうだなコソ泥C。

 そう言えば、こいつは気付いてる(・・・・・)のか?


『盗人よ、我が聖域で罪を償って貰うぞ――――――――。」

「ヒィ!!」

「ま、まさか神かよ!?」

「馬鹿野郎!!神なんか居る訳ねえだろ!!あれはでかい鳥だ!!」

「馬鹿はそっちだろ!?鳥が喋る訳ないだろ!それに、ここは何所なんだよ!?」

『――――ここは断罪の場、罪を犯した者どもに天罰を下す場所――――――」


 お~お~!コソ泥D(赤髪)&E(金髪)も真っ青になってるぜ!


『盗人よ、ここで己の罪を悔いるならば、その命だけは見逃そう。』


 ま、最初から命までは盗る気ねえけどな。

 あ、リーダーのAが怒りの形相で近寄ってきた。


「な、何が神だ!!お前らが何もしないせいで、俺らがどんだけ苦労してると思ってんだ!!神なら、金くらい恵んでもいいだろ!!!」

「そ、そうだそうだ!!神なら俺らを幸せにしやがれ!!」

「よ、よせって!!」

「夢だ!これは夢だ―――――――!!」


 コソ泥Aに同調したEも何か言ってきやがった。

 あ~~、こいら駄目だな。こいつら、都合の悪い事は全部人のせいにしてきてるんだな。Dは現実逃避開始か・・・・・・。

 だて、遅くなったがこいつらの事、ちょっと視てみるか?

 へ~~~~!ほ~~~~~~~!なるほどね~~~~!あ、こいつあの・・・・・・!


『―――――勉強せず、女遊びばかりして成績が落ちるのはお前の責任だろう。」

「な―――――!!」

「おい、何で知ってるんだ・・・・・マジで神!?」

「ま、まさか・・・・・・!?」

『―――――そこのお前、後輩と不純異性交遊で停学になるのも自分の責任だろ?』

「な、俺の事まで・・・!?」

「悪夢だ・・・・・これは悪夢なんだ―――――!!」

「何が、悪夢だ!!ただの覗きじゃねえか!!」


 うん、確かにそれはそうだ。

 だが、それでお前らの罪が消える訳じゃないんだぜ?


『――――――悔いる気はないのだな?』

「く、くたばりやがれ!!」


 コソ泥Aは唾を飛ばしやがった!

 うん、こいつは徹底的にやらなきゃな!

 それとコソ泥D、さっさと現実に戻ってこい!!


『よし!じゃあ、全員に天罰落とすぜ♪』

「は!?」


 俺は慣れない神様口調をやめ、早速盗人どもに天罰を落とす。

 まずはさっきからどっかに行ってるコソ泥D,お前からだ!!



       ズド――――――――――――――ン!!!!



 コソ泥Dに雷を直撃させたぜ!!


「「「「わ―――――――――――!!!!」」」」


 うん、普通なら他の4人も巻き添えで即死だけど、これは神の雷だからその辺は大丈夫だ。まあ、しばらく目と耳は使い物にならなくなるけどな!

 耳より先に目が復活したコソ泥共、雷が直撃した所を見て仰天する。


「な・・・・!!」

「おい、あいつ何所いった!?」

「服だけ残ってるぞ!」

「テメー!何しやがったんだ!!」


 そこにはコソ泥Dの姿はなく、奴が着ていた衣類全て(・・)が無造作に散らばっていた。

 フフフ、驚くのはまだ早いぜ!服の中をよ~く見てみるんだ!

 お、出て来たな!

 そこには、天罰で鳥になっちゃったコソ泥Dがいた。


「な・・・・・!?」

『まずは1人、天罰で人間をやめてもらった!』


 そう、Dくんはキジになったのだ!

 ま、時間が経てば元に戻すけどな!全裸で!!


『では、次は―――――――――』

「ふざ・・・ふざけるなぁぁぁぁぁぁぁ!!」



       ズド――――ン!!



 うん、取り敢えず焼き加減は(ミディアム?)レアにしておいた。


「ヒ、ヒィィィィィィ!!」

『次はお前だ!』


 恐怖で悲鳴を上げるコソ泥C、けど容赦はしない。

 とりあえず、パクッと!


「「「!?」」」


 一瞬で仲間が俺に食べられるのを見てしまったコソ泥どもは絶句した。

 うん、マズイ♪


「食われた・・・・・?」

『愚かな程無知なお前達に教えてやろう。神は人を食べることもある。』

「わああぁぁぁぁ!!」


 ちょっと脅してみたが、やっぱりこいつら気付いてない(・・・・・・)な。

 さっきまでAに同調してたEが絶叫しながら逃げ出した。

 逃がすかよ!



     ドゴン!!



 よし、消えたな!


「ば、化け物!」


 残りはあと2人だ。

 コソ泥Aはまだ懲りずに反抗的な目で俺を睨んでくる。


『これは天罰だ。罪人のお前に、神を非難する資格はない。』

「な、何が神だ!使わない金を俺が代わりに使おうとしただけだろが!ふざけやがって!!」


 ふざけてるのはテメーだろ!

 その金は、今度のイベントの軍資金なんだよ!


『戯れ言だな。お前は自分が脇役(エキストラ)なのが気に入らないだけ、自分が世界の主人公(ちゅうしん)でなければ納得できないのだろう?だから、いつも虚勢をはって群のリーダーを気取る。家族に見放されたあの日から・・・。』

「な、何を・・・・・!」

『てな訳で、お前にも天罰だ!出産費(・・・)を稼いで来い!』

「は?」


 意味が分からないという顔をしながらコソ泥Aは俺の目の前から消えた。

 残ったのはコソ泥B、お前だけだ。


「あ・・・あ・・あ・・・・・!」

『後はお前だけだ。』


 俺は少し魔力を放出しながら睨みつける。

 さて、こいつは――――――


『さ~て!最後に残ったお前は・・・・・』

「な、何を・・何を・・・・!?」


 あ~あ、完全に腰が抜けちまってるな。


『お前は、体で償って貰うぜ?』


 あ、勘違いするなよ!俺にそっちの気はねえからな!


『盗んだ分と慰謝料も含めて働いて貰うぜ!もちろん、逃亡は不可能だ!』

「は、働け・・・・て・・!?」

『そうだ、ちょうど人手が欲しかったからな!それに、お前は情状酌量の余地もあるからな?』

「―――――――は?」

『お前、嫌々あいつ等に合わせてたろ?』

「――――――!?」


 そう、こいつの事を覗いて気づいたんだが、コイツは事情が少し晴翔に似ていた。

 まあ、だからと言って見逃す気はないからしっかり働いて貰うけどな。

 それに――――――


『イイ彼女を持ったな?この前、お前の事で参拝に来てたぜ?世間は本当に狭いな~~!』

「ええ・・・・・!?」

『ククッ!後で分かるさ♪』


 さあて、腹が減ったしランチタイムとしますか?





~ライの1日 12:16~


「そんな事があったんですか。」

「そ!だから、桜ちゃんも午後からあいつ等(・・・・)のこと頼むぜ?」

「ハイ、分かりました。」


 桜ちゃんはお辞儀をしながら了解してくれた。

 今俺は社務所で巫女さん達とランチを食べている。

 あのコソ泥共は宮司達がミッチリ説教をしてくれている。


「あ!それと、適当に何か食わせてやっておいてくれねえか?」

「畏まりました。」


 あ、今返事したのは桜ちゃんの先輩巫女さんだ!

 ここの巫女さんは桜ちゃんを含めて3人いる。みんなスタイル抜群だ♪


「さ~て、これを食ったら俺も頑張りますか!」


 俺は桜ちゃんお手製のおにぎりを堪能していった。

 午後は何があるかな~~と!







・留守番でなければライは勝手に社を抜け出しています。

・ライの話、月曜日まで続くかもしれません。


・感想お待ちしております。


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