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君の心と貴方の気持ち

作者: ALESU

初めて書きましたからなんか意味不明かもしれませんが広い心でお読み下さい( ̄▽ ̄;)

鞍馬総合病院の病棟

一番奥にある“106号室”

コンコン

「はーい」

中から明るい声が聞こえた。

ガラガラ

日の光りが温かく入り込んだ部屋。窓際のベットに寝ている男性がニッコリと微笑んでいる。

彼は二年前から付き合い始めている私の恋人。私たちは周りが見ても普通の仲の良い恋人同士。

だけど一つだけ違うことがある。

それは彼が後半年しか生きられないのだ…。

彼はその事を知っている。でも驚くほど穏やかにそれを受け止めている。毎日、変わらず私を笑顔で迎えてくれる彼。

私達はその短い時を大切に過ごした。

そんなある日の事だ。

私はいつものように彼の病室に向かった。

彼はベットの上で寝ていた。でも、いつもの笑顔が消えていた。その変わり彼は今まで私に見せたことのないとても恐い顔していた。私は

「どうしたの?」

っと尋ねた。彼は無言のままだった。そのまま沈黙が訪れた。どのくらい時が過ぎただろう。突然、彼の口が開いた。しかし、その言葉は私の足元を崩していった。

「もういらない」

私は何か言おうとしたが喉につっかえてしまった。

私は急に腹が立った。

その瞬間、私は彼に酷いことを言ってしまった。その後、私はハッとした。そんな事をゆうつもりはなかったのに…

私はその場から逃げるように走った。

それから、暫く泣いた。もう死のうかとも思った。そんな時、携帯が鳴った。

(メールだ…)

見ると送り主は彼の母親からだ。

とても嫌な予感がした。メールを見た瞬間私は我を忘れ走った。ようやく彼の病室についた。そこには医者と看護師に囲まれている彼がいた。

(嘘だ…そんな…)

だって彼はさっきまで私と会話していた。

なのに…

突然、目から涙が溢れ出た。拭いても拭いても止まらない。それどころか余計に溢れてきた。

イヤだ…

イヤだ…

生き返って…

私にまた微笑みかけて…お願い…

でも、彼はいつまで経っても眠り続けていた…


――二日後――


私は彼の葬式に出た。

彼が死んだ後ずっと泣いていたのにまだ枯れる事無く泣いた。

そんな私に彼の母親から衝撃的な話しを聞いた。彼は私が帰った後一度も泣いたことがない彼が泣いていた事を。そして彼は自分が死んだら自分の事を想い泣く日々が続くだろう。だったらわざと嫌われる事をして自分を忘れさせようとした事を。

その後、彼の母親から手紙を受け取った。

その手紙にはこう書かれていた…

奈々へ


奈々がこの手紙を読んでいるころ俺は死んでいるな。奈々と出逢ってから今日まで楽しかった。奈々と笑った日や喧嘩した日や喜びあった日がとても懐かしく感じるよ。奈々、俺ホントは死にたくないな。もっと奈々と色んな所に旅行行きたかったし結婚して子どもが欲しいよ。なぁ、だから俺の分まで幸せになってくれ。

なんか押し付けてる感じだな。ごめんな。

じゃぁ、最後に言わせてくれ。




【愛してる】



ポタッ


ポタッ

手紙に大きな染みが出来てしまった。

酷い…死んだ後にゆうなんて…

ズルイ…私をそんなに想ってたなんて…

大好きだよ…

大好きだよ…

私も大好きだよ…

心配しないで…

私、幸せになるよ…

必ず…

私も最後にゆうね…
















愛してる

なんかやりつくした気分です!

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― 新着の感想 ―
[一言] 全体的に出版されている小説の影響があるのかな、と思ってしまった事と 話が進むスピードが早くて気持ちが入り込む前に終わってしまいました。 彼が彼女をどれほど好きなのかが伝わらず、彼の死が淋しく…
[一言] 死期を感じて嫌いになって欲しかった彼と、ずっと好きな私。死んでから気づく事はいつも残酷で優しいものです。 ええっと、まず、扉を開ける描写についてですが、音がそのままだったので、内容が軽く感じ…
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