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42 アイツの本名とアナログテレビ

天月に聞きたいことは山ほどあった。


『祓妖』について、『酒呑華奈』という妖怪について。


そして、『崇徳鴉鷹』という天月の本当の名について。


『崇徳』という名には聞き覚えがあった。


ちゃんと歴史について勉強している人には、それが誰なのか分かったかもしれない。


『崇徳天皇』。


元永二年に鳥羽上皇と藤原璋子の子として生まれた日本の第七五代天皇。


そして、怨霊伝説の張本人。


詳しいことは省くが、保元の乱で後白河院に敗れ、流罪となった恨みから怨念に・・・天狗に化して後世に様々な災いをもたらしたという伝説がある。


崇徳天皇が本当に天狗になったかどうかは、勿論俺が知っているはずがない。


今重要なのは、天月が自分のことを『崇徳』と言ったことだ。


天月が言った『崇徳』が『崇徳天皇』とは限らないが、もしそうだとすると・・・アイツは『崇徳天皇』の子孫と言うことになる。


・・・それじゃあアイツ、天皇の子孫ってことじゃないか。


それらについても詳しく教えてもらいたかったが、もしかしたら天月はそれを聞かれるのが嫌で姿をすぐに消したのかもしれない。


聞きたいことは本当に山ほどあるわけだが、天月がいないのではどうしようもない。


今は諦めて、今度会う機会があれば聞くことにする。



「・・・そんじゃ玖美、そろそろ帰るか」



「えっ?でも・・・アイツ、さっき自分のことを『崇徳』だって・・・」



「天月本人がいなきゃ何も確かめようがないだろ。俺も『崇徳』ってのは聞いたことがあるから気になるけどよ、確かめようがないんじゃな。それより早く帰って飯食ってバイトだな・・・」



俺は最後にそう言い残して、さっさと屋上から下りることにした。


とはいえ、玖美はやはり納得いかないのかしばらく屋上で立ち往生していたが、結局俺のあとについてきた。


しかしやはり玖美は天月の言葉が気になっているのか、階段を下りるときも学校から出たあともずっと何かを考える素振りを見せていた。


かける言葉も特に見つからないので、俺は黙って歩き続ける。


結局家に帰るまで全く会話を交わさなかった。


玄関のカギを開けてすぐにリビングに向かう。


電気をつけて上着を脱いで、動きやすい格好になってから俺は一人呟く。



「んー・・・今日は時間もあるし、夜飯は何作ろう・・・。まっ、材料もあるし唐揚げと適当な野菜サラダ安定かな」



「唐揚げよりきつねうどんが良いっ」



「黙らっしゃい、そんないつもきつねうどん作れるはずないだろ。てかお前もいるからいつもより多めに作らないけないんだったな・・・。そういや玖美は料理作れんのか?」



「できるにはできるんだけど・・・私が料理を手伝うと毎回料理が爆発しちゃうから、料理を手伝わせてもらえなくて腕が鈍ってるかもしれないよ?」



「・・・OK。お前には絶対料理はさせねぇぞ」



それより、何をどうやったら料理を爆発するんだよ。


アニメやマンガじゃないんだぞこの世界は。


とにかく、玖美は料理を作ることが超絶下手くそだということが分かった。


玖美にはこの先料理をさせないと誓う。



「俺は料理を作ってるとして・・・玖美は飯までどうすんだ?風呂入ろうにもまだ沸かしてないしな。そうだな、テレビでも見てるか?」



「??テレビって何?」



「あー・・・妖怪の世界ってテレビないのか?まあ、見れば分かるよ」



俺はテーブルの上に置いてあったリモコンを手に取り、我が家に唯一存在する昔懐かしの小さめアナログテレビに向ける。


そして電源オン!!



「おおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」



その瞬間、玖美は目から星が飛び出したのかと錯覚するほどに目をキラキラキッラァァァ!!と輝かせた。


いや、実際飛び出してた。


目から星が飛び出す瞬間というのを、人生で初めて見た。


現在進行形で今も星が飛び出している。



「凄い!!何これ!!こんな小さい箱の中に人が入ってる!?」



「いやいや、実際に人が入ってるんじゃなくて、映像が送られてきてんだよ」



「何それ凄いっ!!人間の技術ってこんなところまで進歩してたの!?」



「つっても、それ結構昔の古い奴だけどな。今の奴ならそれの数倍進歩してるんじゃね?」



ちなみに今テレビに映っているのは面白くもクソもないニュース番組。


せっかくテレビを見るのならもっと面白いお笑い番組でも見れば良いのにと思ったが、玖美はクソつまらないニュース番組でご満足のようす。


俺は手に持ったリモコンを玖美の近くに置いて、



「それに飽きたらチャンネル変えれば別の奴見れんよ。リモコンの数字を押せばチャンネル変わるから」



そう言っておいたが、玖美はテレビに夢中で全く聞いていない。


この分なら丁度良いヒマ潰しにはなっているようだ。


ニュースを夢中になって見ている玖美はリビングに置いたまま、俺はキッチンに向かう。


あまり綺麗とはいえないキッチン。


それでも使いやすさはナンバーワンだ。


俺は冷蔵庫の中に頭を突っ込んで、何があるかと詳しく見てみる。


メイン材料の鶏肉は十分にあった、調味料などの品も一応ある。


俺は早速唐揚げを作る準備を始めた。

どうも最近スランプ気味です。

良いアイディアが浮かびませんし、頭がボーッとしてて文章が上手く書けなくて・・・。

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