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13 幼馴染のクラスメイト

「・・・うだー」



一時間目の授業には何とか間に合った。


しかし授業は受けなかった。


授業中、ずっと机に突っ伏して寝てたからだ。


担任に教科書で頭を叩かれても眠り続けた俺はある意味勇者だろう。


いや、だってしょうがないだろ?


ただでさえバイトで疲れてるのに今日の朝は休む暇がなかったじゃねえか。


因みに今は三、四時間目の間にある休み時間、勿論今も寝ているつもりだ。


しかし俺の安息の時間を妨害する者が居る。



「シュウちゃん、大丈夫?具合、悪いの・・・?」



俺の肩をゆすりながら声をかけてくる茶髪の女生徒が一名。


彼女の特徴といえば、頭のてっぺんから生えた見事なアホ毛だろう、これほど見事なアホ毛は滅多に見れないと思う。


彼女の名前は『空野 涼香(そらの すずか)』。


俺の実家のお隣さんであり、幼馴染であるクラスメイト。


さらに言えば副町長の娘さん、いわば令嬢である。



「んあー・・・?ダイジョーブダイジョーブ、ちょっとふらつく程度だからな・・・」



「それ大丈夫じゃないよね、結構危ないよね!?ちゃんと休んだ方が良いよ!」



そして何故か涼香は毎日のように俺の傍に寄ってくる。


通学中は偶然出会えば走ってくる、何故かほぼ毎日出会うが。


休み時間中は俺がどこに行こうとついてくる、トイレに行こうと入口で待ってるし。


昼食の時は必ず俺の隣で食べる、何故か弁当は必ず二つ持っていて俺が弁当を作り忘れた日には片方を渡してくれる。


とにかく涼香はそんな奴だ、まるで道端のガムみたいにくっついてくる。



「だから、大丈夫だって・・・昼まで寝てりゃすぐ治るだろ。ささっ、そろそろ授業始まんぞ」



授業のことを言うと涼香は渋々と自分の机に戻って行く。


案の定、それから十秒も経たぬうちにチャイムが鳴って担任が教師に入ってくる。


うむ、寝る準備は既に万端。


俺は目を閉じ、机に突っ伏す。


授業が始まり、担任の眠気を誘う声が耳に入る。


涼しいそよ風と程良く差し込む日光が眠気をさらに強め、俺はいつの間にか眠ってしまった。

明日から学校が始まるでござる。

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