RE: Match
「“理式班”所属第3号契約者。お前も堕ちたか」
「堕ちたのはお前の方さ」
レクは歯噛みする。
ランベールは淡々と言葉を紡ぐ。「俺達は所詮道具だったんだ。“外”に行けばもっとマシになれると思ったんだろ?だが現実はコレだ。お前はいつも、先走りを指摘されていたな…。まるで変わっていない。」
「……お前こそ何も理解していない」
ランベールは銃弾を一発だけ撃ち込んだ。
その銃弾は頬を掠め、耳の通信機を綺麗に破壊する。
「これで、二人きりだ。お前にはもう味方は居ない。一人だ。昔と同じさ」
「お前に言われたくはないがな」
「……」
ランベールは静かにガトリングの銃身を下ろした。
「お前には感謝している。生きる意味を与えてくれた。けれど今はそれ以上に憎い」
「じゃあ好きにすればいいさ」
レクは肩をすくめた。
「俺は今度こそ止まれない。この腐った世界を変えるために。」
「なら俺が止めてやる」
「お前一人じゃ世界は変えられないんだよ」
「そうだな…。」
「だが!!!」
「レクは一人じゃない、そうだろ?」
そこには再構築者のメンバーたちが集まっていた。
全員が武器を手に構えている。
「今すぐ投降しろ。お前に勝ち目はない」
「…それは、浅はかな発言だな。」
既に、その場にいた人たちは動かなくなっていた。
「俺のグリモアを共有しなかったのが仇となったな。あばよ、再構築者さんども。」
その瞬間。一発の銃弾がランベールを撃ち抜いた。それにより、ステイシスも解除される。
「残念だったな、ランベール。俺の能力は、脊髄反射命令を書き換えることができる。意識を止めたところで…だ。」
レクはそのまま銃口を彼の顔に向けて続ける。
「"俺一人だけ”なら止められたかもしれないな。じゃあな、戦友」
トリガーが引かれる。それはランベールの最後の一瞬だった。
「……」
「レク……?」
「あぁ……大丈夫だ」
「いや、絶対大丈夫じゃないでしょ!」
「出しゃばるな、嘘じゃない。……まぁ……そんなことより、理式班の人間を一人消せたんだ。喜ばしいことだろう」
「ねぇレク。貴方何時になったら私のことを信頼してくれるの?」
「そもそも、お前と今まで関わりはなかったはずだ。距離が近すぎる」
「はぁ〜。まぁ良いけど。……って!?あれ!」
そこには、白い制服に身を包んだ少年がこちらに向かってきていた。
「大丈夫なの?」
「分からない。敵意はなさそうだが…」
その瞬間。少年は口角を吊り上げて言った。
「初めまして。僕はレオン・クレイフォード。貴方と同じ、グリモアの所有者だよ。」




