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第88話 淫靡の宴

ハイン王国国内治安騎士局・局長室。


威圧感のある石造りの国内治安騎士団本部の局長室の内部はしかし、邪淫の悪臭が立ち込めていた。


そのトップ、モールス局長と国内騎士団団長イーストマンは昼間から酒をあおりながら踊り子の淫靡な衣装を着た美少女5名を巨大な局長専用机や端の高級革張ソファに座らせている。


人間種と肌の白いエルフ、褐色エルフ。


年齢は10代前半から中ごろくらいのいたいけな少女の体を脂ぎった卑猥な視線が嘗め回すように視姦している。


全員トップレスであり、目はいずれも光沢のないうつろな状態である。

何らかの催眠魔法をかけられている彼女たちは体をくねらせて局長のたぎる獣欲を満たすためだけに存在していた。


「お~、今日はまた一層美しいねえ子猫ちゃん♬」


「局長、あんたも好きよのう♬」


「がっはっっはっはっ!!!!これだから“異世界勤務”は止められねえ!!ここには未成年買春禁止とか、けちくせえクソ法律はねえからよう♬」


局長の下品な笑い声に粘着性の目線でにやつくイーストマン。


イーストマンは上半身裸になり、ソファに座りながら自分の両サイドに人間種とエルフの美少女をはべらせ、ピンと立った鮮やかなピンク色の突起をいやらしい手つきでつまんでいた。


モールス局長はひたすらエルフの少女を抱きかかえながらその胸を揉みしだき満足げに第二の自分を怒張させていた時。


ガシャガシャガシャガシャ!!!!!


机の上に座る少女のへそ近くに舌を這わせる局長のもとに兵士が慌てて部屋のドアをノックした。


「失礼いたします局長!」


局長と騎士団長は同時にチッと不機嫌な舌打ちをハモらせながらヤクザ顔負けのドスの効いた表情になってドア越しに怒鳴るような声を上げた。


「なんだそうぞうしい!今取り込み中だ!後にしろ馬鹿野郎!この時間はノックするなと厳命したはずだぞ!!」


「そっ、それがスコット様が!」


「なんだ、スコットの奴がどうした!!」


「殺害されました!」


「何だと!?」


ドアの向こうに控える兵士の報告を聞いてモールスは膝の上に乗せていたエルフの少女の腹に舌を這わせるのを止めた。


部下のイーストマンも人間種の少女の乳首を揉みしだくのを止めて慌てて上着を羽織り、ソファから立ち上がった。


モールス局長は慌てて少女の体を突き飛ばして自分の椅子に座り直し、かしこまった態度になって兵士に入室を許可した。


「入れ!」


ガチャ!


入室した甲冑姿の兵士はひどく慌てていて、走ってきたのか顔から汗が噴き出している。


「お取込み中、申し訳ございません!東部地方へ派遣されていた魔王軍直属・・・・・エルフ掃討部隊第521小隊からの連絡が数時間前に途絶えました!」


「521部隊からだと!?スコットの奴に何かあったのか!?」

イーストマンは顔をしかめた。


「突然魔法による通信が途絶えたため、近くに展開していた別部隊がスコット様が掃討を担当するエルフの里へ斥候を放ったところ、スコット様以下小隊52名が全滅しておりましたとの入電が先ほどありました!報告によるとスコット様は何らかの爆発物による爆死、他の兵の体には複数の銃創によると考えられる外傷が多数ありとのことです!」


「なおスコット様が捕虜にしたエルフどもはほぼ全員、既に城下町とブロッケン渓谷へ分散して護送済みです。おそらく里に残存するエルフの掃討中に何かがあったものかと・・・」


バリンッ!!


手元が狂ったモールスが机の上にあったワイングラスを落とした。


真っ赤なワインが高価なじゅうたんに沁みを作っていく。


「スドウだ!!!!あのクソガキがやったに違いない!!!!」


「スドウですと!?スコットがまさかあんなガキにやられるとは信じられませんよ局長!奴はこの世界の基準でレベル70以上の戦闘力を持つ化け物。例の“ブツ”をキメてブラックオーガに進化した奴に限ってそんなことは・・・」


「スドウのガキは数日前にオホロシュタットへ出発してから突如として我々の監視網から忽然と姿を消した!スコットを仕留めるとしたら奴かベルリオーネしか思い浮かばん!!」


「どうやってスコットを仕留めたかは知らんが、クソ生意気な力でもドーピングしたに違いない!!!!」


「こんなことならシュヴァルツに早急に始末させておくべきだった!!!!」


「それがそのシュヴァルツ様に関することでも緊急入電があります」


「何っ!?」


「シュヴァルツ様がブロッケン渓谷研究所にて特別研修業務に従事中、潜入していた第一級魔導士ベルリオーネと交戦状態に入り、ベルリオーネを捕縛、こちらへ護送中とのことでございます。あと1時間半ほどで到着するものかと」


「それはたしかなのか!?」


「はい」


「ベルリオーネめ!!とうとうシッポを見せおったか!」


「イーストマン!!地下特別獄舎の準備をしておけ!!今宵は祭りの時間だ!!」


「キャッヒャッヒャ!いつもながらお好きですなあ~局長!!」


イーストマンは自分の尻からにょきにょきと伸びだした黒い尻尾を撫で、そしてそれを近くの褐色エルフの少女の首に巻き付け、舌なめずりをした。


その日のうちに城下町全体に戒厳令が敷かれ、一般市民は外出禁止、町の主要地点には国内治安騎士団所属の兵士が所狭しと配置され、ハイン城と城下町は一気に戦時下の雰囲気を醸し出し始めた。



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