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ターン1 魔王ライトシャドウ

俺は魔法書に片っ端から本を放り込んでいた。

周囲を固めるのは13人の嫁達。

流石にいきなり人殺しする勇気はないので、峰打ちで済ませてもらってる。


「随分派手にやってんじゃん、クソ妖魔」


 そこに、明らかに強そうなのが現れた。目の隈が凄腕がゆえの社畜的な凄みを出している。

 明らかに強者のオーラ。それに超格好いい。いいねいいね、ライバルにふさわしいね!!

 俺だって今はムキムキマッチョだからね、だって体族だし!!

 ただ、魔王が任命されて部下に隈ができるほどの時間は経ってないはずだ。

 この世界にファンタジー要素なんて聞いたことがない。


 つまり、古の魔王関係か魔王当人。魔王当人だって任命されたばかりだから、古の魔王関係かな?


「ヘロヘロへロー!! 先輩、っちーっす!!」


 挨拶は大事。そうしながらも、本をせっせと魔法書にダンク。


「先輩?」

「あんた、魔王パイセンでしょ? 強そーだし」

「は? ちげーよ。俺は、勇者だ」

「は? 勇者? いるの?」


 俺はフェイを見る。


「まれに発生するわ」

「へぇ、勇者! 俺はライトシャドウ。新たなる魔王ライトシャドウ!!」

「魔王……? 馬鹿な。伝説の魔王だっていうのか?」


 大体の本は回収できた。

 そろそろ逃げるべきではないだろうか。


 俺の周囲を嫁達が固める。

 もちろん、魔法カードの一枚はきちんと移動系を取っている。

 もう一枚はサンダーストームである。無論二つとも使いますとも。


「サンダーストーム!!!」

「なっ!?」


 そして、無事逃げ出せた。


「ぐっ」

「クゥっ」

「キリー!!」


 前言撤回。嫁達が庇ってくれたから無事なだけで、嫁達は怪我をしていた。

 特にキリーがお腹に穴が空いていてひどい。

 急いで嫁達をポーションで治す。


「でもまあ、人外っぽい感じの強さじゃなかったな。なんとかなるだろ」


 ってことで、俺はアイテムを使わせてもらうぜー!!


 領地カードを魔物詰め合わせセット、惑わしミスト、暗黒の魔王城セット追加で使う!

 後はドラゴンとドラゴンの卵を使用!!

 

 その後は、マジカルストーム!! 領地を常に強魔力で覆って進化を促すぜ!! おっと、薬草や普通の動物をジャーシンショップで買ってばら撒くのも忘れないようにしないとね。

 ダンジョンコアはスタンピードありありで設置、と。

 

 後は魔法書をじっくり考えながら、嫁とラブラブタイムだぜ!

 せっかくウェディングセットなショップなのだから、13回結婚式しよーっと。

 その後はドラゴンの騎乗訓練だ。


 楽しくなってきたぜー!


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