あなたの生み出したボツキャラが三次元で暴れているんですけど?
ボツキャラ。小説を執筆する中でボツにされてしまったキャラのことである。彼らは本来、そのまま世に出ることも無く消えていくはずである。しかし、三次元に漏出するボツキャラが現れ始める。その中には特殊能力、異能力、殺傷力の高い武器を持つ人物や殺人者、ドラゴンなども含まれるのだ。それらによる現実世界への被害を阻止するのが「塵芥会」のもとに編成された青龍隊、朱雀隊、白虎隊、玄武隊の隊員たちである。第一章の主人公、青龍隊隊長・古財響也は再生能力、改変能力を持つ天才……という設定のボツキャラである。三次元への被害を阻止する中、彼は一人の少女と出会ったり、隊員に振り回されたり、生身で空に打ち上げられたり、ドラゴンと結婚されそうになったりする。その先に彼を待つのは消滅か、それともー-?