表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/233

給食始まる

「わーい!飯だ!」

 まわりの連中は気楽でいい。こっちは、血の滴る肉が食いたいのに、出てくるのはぱさぱさしたパンとかいうやつと、しょっぱいスープにすっぱいサラダ。こんなもんで力がつくわけがない。だから人間には魔力がないんだ。


 しかし、こんなんでも食べなければ死んでしまう。いまのレベルでは、魔界に戻ってもスライムにも勝てない。


 六年生というキャリアが長いだけの連中がやってきて準備をする。保育園で学んだ。お前たちは教員の手先だ。実質、この学校に君臨しているのは五年生ってやつらだ。やつらは大きい。まだまだ力ではかなわない。


「ダイ君。ピーマン残しちゃダメですよ。」

 タンニンごときがうるさい。魔力が戻ったら、お前を真っ先にピーマンにしてやる。

「ピーマンなんて大っ嫌い!」

「人参も残ってますね。いけませんね。人としてどうなんでしょ。」

 いや、俺、魔王だから。手違いで、こうなっちゃったの。

「すべての食材が無くなるまで、遊べませんよ。」

 こうして、贖罪との戦いの日々が続いた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ