王女の説明
一つ前の話は間違い投稿です。
「勇者様方起きてください」
「はっ?勇者ってなんなんだよ」
「何か知らない声聞こえるし」
クラスメイトが目を覚まして口々にしゃべるなか背を起こして回りを観察した。
「なんだどっかの宮殿か?」
視界に広がったのは見たことのない白い鉱石でできたブロックを敷き詰めた50×60メートル位の広さの大宮殿としか言い用のないものだった。そしてこの部屋の一番奥にある大きな玉座にでっぷり太った王冠を被った中年の男性が偉そうに座り、その10メートル前から壁際にずらりと豪華な衣装を着た老若男女たちが(偉そうに)こちらを眺めていた。
「初めまして勇者様方。私はリース王国の王女のリース=アリアです。僭越ながら私があなた方にこの状況の説明をさせていただきます。」
あの王女の話を要約するとこの世界にはリース王国を含む4つの大きな国とその間間にある30の小国でできているそうだ。また、大きな国のなかには亜人族や魔族で出来ている国があり、それら大国と戦争を長く続けているそうだ。戦況は五分五分の中突如封印されていた魔族の王である魔王が復活し魔族の一人勝ちになっている。その戦況を打破するために禁術である勇者転移の魔法を使ったそうだ。
「なので皆様どうかこの国をお救いください。」
「けどなー俺らただの学生だからなー」
「そうだよな、わざわざ戦いに行く理由なくね。せっかくだし遊びまくりたいし」
確かに俺らはただの学生だし戦う力はないからな。珍しくまともなこと言ってるな、と驚いていると、
「いえ、転移していただいた時に勇者や勇者のパーティとしての強力なスペックを女神より与えられているはずです。確認のため場所を移しましょう」
「付いてきてください」と言い混乱の中のクラスメイトを部屋の外まで連れて行った。付いていくと一度だけ見たことがあるベルサイユ宮殿の廊下があった。そのまま3分位歩くと古めかしい大きな扉に突き当たった。
「ここです。ここの中にある魔方陣によってその人のスキルや能力が分かります」
ちなみにスキルについても移動中に説明された。
「スキル」
生まれてきたときに絶対に一つスキルを持つ。
スキルの数は最大10個
人が成長したときに解放されることもある
勇者はスキルを5個持つ
勇者は転移者の誰かで普通の戦闘職から覚醒してなる。
ということだそうだ。
王女が扉を開けると真ん中に幻想的な光に包まれている複雑な形の魔方陣が配置されていた。
キャキャ言っている人を見ながら
「どうぞこの上に立ってください。それによってスキルなどが分かります。」と言い魔方陣の上に立たせようとしてくる。
「悪くないスキルだったら良いな」と言いながらクラスメイトと魔方陣を踏むと銀色の光に包まれた。
朝か夕方に投稿します。