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プロローグ
「なぜ探し続けるの?」
一人の少年は、意味もなく訪ねた。
目の前にキズだらけで横たわる涙は言った
「永遠を壊し、自分がしたことを償うためだ」
「ならば、なぜ俺を助けたの?」
少年は座り込み、無表情で横たわる涙の頬に手をおいた。
「それは答える必要はないな」
何かを隠すような言い方で、こっち側には入れないように壁をつくる。
目をつぶり、傷の痛みに耐える、チクチクと体中が痛み流れ出る血は止まろうとはしなかった。
「なんで…?」
顔をしかめる。涙は少年に微笑み、頬に置いていた手を掴んだ。
「いいか、お前は僕が守る。それだけを知っていればいい」
「なら、俺も涙を守るね」
そう純粋に笑いながらいう少年を見た涙は安心したように目を閉じた。
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