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04 【やってみて】あなたはどっち? たった5秒で嘘が上手か下手かがわかるテスト


 利き手の人差し指で、自分の額にアルファベットの『Q』を書いてください。

 尻尾の『、』は、自分から見て右側ですか? 左側ですか?



 権威ある心理学者の発表とはいえ、心理テストなので信憑性はいかほどか疑問ですが、これでウソの上手・下手がわかるそうです。


 『Q』の尻尾が左側、相手から見てちゃんとした文字であるなら、ウソが上手い人。他人からどう見られているか常に気にする傾向にあり、性格は社交的で他人に注目されることに喜びを感じる人が多いとのこと。


 『Q』の尻尾が右側、自分から見てちゃんとした文字であるなら、ウソが下手な人。自分では読めるが、他人にとっては鏡文字で読めないということは、内向的で他人を(おもんぱか)らかないということでしょうか。


(出典:【やってみて】あなたはどっち? たった5秒で嘘が上手か下手かがわかるテスト http://rocketnews24.com/2014/01/30/408962/)



 「リアリティがない」と批難される作品の作者には、右側が多いのではないかと勝手に想像します。



 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○



 いろいろグダグダ書き連ねましたけど、理屈すっ飛ばせば、リアリティの話は一言で終わるのです。



 言いがかりでなければ、『リアリティがない』って言われた時点で、その作品にはダメな部分がある。



 説得力がなくても没入感があれば、そんなツッコミ入らないと、前項で述べましたから。

 だから、欠陥を事実として認めることです。


 できない?

 これできないと、イタい人扱いされますよ?



 想像してみてください。

 誰かから「あなたは完璧な人間ではありません」と言われました。


 その時、あなたはどうリアクションするでしょう?

 「そんなの当たり前」って思います?


 それとももしかして、「私は完璧な人間だ!」とでも言い返します?

 「それでいい」「批難するヤツが悪い」とヨイショしてくれる同士を集めます? 


 自分は引きます。

 そんなことホザく人とお近づきになりたくありません。

 多くの人はそうでしょう。


 「リアリティない」「リアリティなくてもいい」のやり取りと、同じようなものなのですが。



 世界的文豪の作品だろうと、何百万部売れた作品だろうと、嫌いな人は嫌いなのです。

 現代人から見れば古典文学なんて、言い回しがわかりにくくて冗長ですから、受け入れられない人は大量にいます。

 世界的に評価されていようと、自分は村上●樹の文章はどうにも受け入れられません。評価されるポイントはそこはかとなく察しますが、逆に評価されないポイントも理解できますし、理想とする作品とはかけ離れてるので真似したいとは思いません。


 読んだ誰もが賞賛する完璧な作品なんて、現実には存在しないのですよ。

 だから、あなたが作った作品への反対意見があるのは、当然なのです。

 その現実はちゃんと見ろ。認めろ。異論は認めん。

 理想に逃げ込むのはその人の勝手ですが、その理想を周囲に押しつけ当り散らすような真似されたら、見苦しくて迷惑なので、命令調で言ってしまいます。



 そもそも、ですよ?

 作品が「リアリティがない」と批難されて、「リアリティなんてなくてもいい」と擁護してくれる人がいたとしても、「いいや。この作品にはリアリティがある」という反論はないのです。少なくともこういう議論を、自分は見たことがありません。


 つまり、その作品にリアリティがないのは、誰もが認めている事実なのです。

 作品が完璧で、リアリティがあると思ってるのは、作者ひとりだけ。

 『擁護してくれる読者がいる=作品にリアリティがある』と思うのは、イタい勘違いなのですよ。



 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○



 特定の対象を絶対のものと信じて疑わないこと。

 それを『信仰』と呼びます。


 『理想のあなた』という完璧な神を、『あなた』というたったひとりの教祖兼信者が崇めていませんか?


 いえ、別に構わないのですよ?

 日本は憲法によって思想も宗教も自由が認められています。

 八百万(やおよろず)の神が存在し、人間も死後には神様になる国です。

 自分教という新興宗教を心の中で創設したところで、その人の自由です。


 でも、そして、だからこそ、布教してはならないのです。

 自分教は一人のための信仰なので、他人に押し付けたら邪教扱いされます。


 あと個人的には、他人から批難されたら簡単に揺らぐ信仰なら、最初から持たないほうがいいんじゃね? と思いますけど。



 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○



 作品に欠陥があると認めたら、どうすればいいか?

 それは作者個人個人で決めることです。

 作品はその作者さんの物ですから。


 批難を無視して突き進むもよし。

 ただし、批難されて当然のことをやっているのですから、なに言われても文句を言わないことです。


 それが嫌なら作品を修正するか、掲載を取り下げて執筆しなければいいのです。

 批難される材料がなければ、誰も批難なんてできません。


 たったそれだけの話です。



 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○



 説得力(リアリティ)は、あるに越したことはないのです。

 同時になくてもいいのです。

 代わりに没入感(リアリティ)が必要となりますが。


 フィクションにこそ『リアリティ』は必要のようです。


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