第三話 現状
ヤバい
どんどん文章量が減っていく...
勇者兵団に入った私は現状をヘルトから教えられました。
現在確認されている勇者側の戦力、つまり能力者の人数はヘルト・サルヴァ・セリア・そして私を入れた4人だということ。
それと比べて魔王側の能力者は3人でしかもその内の1人はまだかなり幼いということ。
この時私は素直に疑問を抱きました。
あれ?
能力者は互いに5人ずつじゃなかったの?
この疑問に対してヘルトはすぐに答えてくれました。
ヘルトが言うには、能力者は確かに5人になるようになっているそうです。
例えば、既に勇者側の能力者が5人いたとすると、それ以上能力者は生まれてきません。
その5人の中から戦死者が出て初めて新たに能力者が生まれて来るそうです。
つまり、簡単に言うと『能力者が死ねば能力者が生まれる』ということです。
そしてこの仕組みには欠点があるようです。
それが互いの能力者の人数差に関係します。
A〜Eの能力者がいたとして、Eが戦死したとします。
能力者が1人減ったので残りは4人となります。
敵陣営はまだ5人全員が健在と仮定します。
新たな5人目の能力者が生まれて来るまで残されたA〜Dの4人は5人の敵と戦わなければいけません。
そう。能力は受け継がれるのではなく新たに生まれてくるのです。
故に能力者が1度に複数人死んでしまうと戦況が一気に傾いてしまいます。
なるほど。だから能力者は基本的に年齢もバラバラなんですね。
歳が近いという事はかなりレアなケースみたいです。
そしてヘルトはこの話に加えてもう1つ話してくれました。
『ドルゴフ・セプテリオには気を付けろ』
魔王の剣の所有者で、魔王サイド最強の能力者と謳われているそうです。
私は正直あまり実感がありませんでした。
私達の中でヘルトは群を抜いて強かったからです。
私はそんなヘルトに勝てる相手なんかいないと思い込んでいました。
.........だからこそあんな過ちを。
そんなヘルトにそこまで言わせる実力者という事でしょう。
それ以降もヘルトは私達3人に頻繁に言いました。
『皆はドルゴフと絶対に戦ってはいけない。』
その時は私達も了承していました........
そして修練を続けながら4人で仲良く生活を送る日々はそれからしばらく続きます。
その時の私はただ能力者であるという理由だけで修練に禿げんでいました。
けれど私は後に気付くのです。
そんな使命感や義務感だけでは...
この先の戦いを乗り越える事など到底できないということを....
作者への質問コーナー!
Q. 普通の青年とヘルトのような好青年の違いは何ですか?
A. イケメンかどうかでしょう。




