第12話 軽率な判断
あれ、おかしいな
言葉の壁問題は解決したはずなのに
..........話が進まねぇ笑
おそらく常日頃から魔王の側で仕えているのだろう。
状況の説明力や説得力が素人のそれではなかった。
メイムの姉であり、魔王の側近を務めるメイラ。
なるほど。
彼女が側近...侍従であるという事は大きなアドバンテージだ。
そんなメイムのよる説明によると、分かったことは大きく分けて3つ。
1つ、現状の魔王軍は聖都ルーナイーセを滅ぼし征服する事を目的としていること。
2つ、すでにそのために周辺の市街地から順に征服を行っていること。
そして3つ、戦力比はこちらが有利だということ。
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メイラから事の説明を受けた勇魔は一つだけわからないことがあった。
勇魔(......戦力比って何が基準になってるんだ?)
数で勝っているのか、もしくは質で勝っているのか。
メイラ「その両方です、魔王様。」
勇魔「...!?」
まだ何も言っていないにも関わらずメイラが突然答えた。
突然の事に当然驚く。
勇魔「驚かさないでよメイラ。よく俺の考えてる事が分かったな...」
メイラ「魔王様のお考えになられる事は大まかに把握しておりますので。」
紫色のミディアムショートの髪を整えるようにして事務的に答えるメイラ。
勇魔(.......まじか)
ちなみに、あえて書かなかったが勇魔の腰にはメイムがピッタリと抱き着いている。
勇魔(....ちょっと暑い気もするけど、まあいっか)
細かい事は気にしない。
それよりもこの魔王ライフをどう満喫するかが最も重要な事なのだ。
勇魔「なあメイラ、今までの侵略では一般市民はどうしていた?」
自らの顎を撫でながら首を傾げつつメイラに尋ねる。
メイム「はい。今までは抵抗する者のみ無力化し、逃げ惑う民は基本的に放置という形でした。」
勇魔「よし、これからは皆殺しにするぞ」
メイム「みなごろし?わーい!やったやった!」
本来の勇魔の性格ならば考えられないような発言だが、今は魔王(事の発端の方)の暗示により思考回路が少し変えられてしまっている。
そのため、今の勇魔は『魔王』として自分がただやりたいようにやるだけという非常に厄介な性格となってしまっている。
急な命令にも眉一つ動かさずにメイラは...
メイラ「畏まりました。それでは私の視界に入る者は全て抹殺という形でよろしいでしょうか?」
勇魔「うん、それで充分殺せそうだからオッケー」
なんの罪も無い人々を殺しまくれという残酷な命令を下したにも関わらず、勇魔の表情はとても明るかった。
勇魔「メイム、君も思う存分やりたい放題やってくれて良いからね」
そう言って腰に抱きついて離れない少女の頭を撫でながら言う。
メイム「うん!ありがとまおーさま!だいすきっ!」
勇魔(........ただでさえ離れないのに更に抱き着かれてしまった)
勇魔(......まあ可愛いからいっか)
メイラ「魔王様、それでは以前から手配していた計画の方はいつ程になさいますか?正直に申しますと、あの者は可能な限り早めに...」
勇魔(...ん?なんだろそれ。まあ、なんでもいっか!)
勇魔「いいよ、今すぐ実行しちゃっても。」
ろくに計画の内容も把握していなかったが、今の勇魔は機嫌が良かった。
メイラ「ありがとうございます。それでは準備ができ次第すぐに。」
勇魔「うん、頑張ってね〜」
そしてメイラは頭を下げてこのだだっ広い空間から退室した。
残った勇魔とメイムというと.......
メイム「ね!ね!まおーさま!あそぼ!あそぼ!」
勇魔「いいよ〜何してあそぼっか!」
勇魔はメイムを相手にただただ戯れていた。
勇魔(あ〜、ただ無心に子どもと遊ぶのってなんて楽しいんだ)
しかし勇魔は激しく後悔することになる。
あの時計画をちゃんと聞いていればよかったと
もしかしたら変えることができたかもしれないと
この時の勇魔はまだ何も知らない。
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作者への質問コーナー!
Q. 何か悩みはありますか?
A. 腰が痛い。




