エピローグ
不定期更新になりますがよろしくお願いします。
サミール大陸
アインデット大陸
フランミス大陸
ミット大陸
ツートランド大陸
この五つの大陸を含んだ世界、ミスリアル。
多くの自然に恵まれたこの世界は、大変に美しかった。
そして、その恩恵を受けて人々は生きていた。
しかし人々は、技術が発達すると共に己の欲望も大きくなった。
その欲望を満たすために、新なる土地を巡り、国同士の戦いが始まった。その戦いは激しくなっていき、多くの人が死んだ。
そしてその戦いはついに、ミスリアル全てを巻き込む大きな戦いになった。
終焉を見せない戦いは、何十年も続いた。
しかしそんなある日、もっとも激しい戦場に、ある二人の少女が現れた。そこにいた兵士達は自分の目を疑い、そして仲間達と確認しあった。
しかしそれは間違いではなかった。
魔法や矢、兵士達が切り合う中に少女はいた。
誰もが少女達に視線を向けた、そして少女達は今すぐこの戦いを止めるように説得した。
そして、それを聞いたそれぞれの国の将軍達は、それが、敵国の罠であると思い、少女達を殺すように命令した。
少女達に向けられた魔法は、一発も外れる事なく全て命中した。
そして兵士達は、そこでありえない光景を見た。確かに全て命中したのに二人の少女はまったく無傷だった。
しかしそれよりも兵士達の目を奪ったのは、少女達の背中にある、白く美しい羽だった。
そして兵士達は次々にこの言葉を口づさんだ。
「天使だ」と。
そして、少女達の言葉に背くものは、いなくなった。
長く続いた戦いは二人の天使によって、終結を迎えた。
そして戦いから三年後、その戦場はミスリアルの中でもっとも大きな都市となった。
そして物語はさらに百年後、一人の少年と少女の出会いが、この世界になにをもたらすのか、知るものは誰もいなかった。