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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

【詩集】 ちよ綴り

lose all reason

作者: ちよ

  涙が雨のように流れては落ちる

  たくさん

  傷ついたけど

  もう痛みも感じない

  深すぎる傷には

  瘡蓋さえはられず風に晒される


  黒くなればいい

  狂ったと言われていい


  ここまできてしまった

  もう

  昔の自分には

  戻れない



  わたしに

  死を覚悟させるもう一つの理由

  それをあなたは

  与えてくれた



  あなたはこの胸で血に染まり

  瞬きさえ瞳は忘れた

  後悔も絶望も

  なにもない


 「愛してる」と囁く声だけは忘れないだろう


  情欲の罪

  裏切りの罰

  夜に紛れれば

  誰も気づきはしない



  毎日毎晩

  同じ質問を自分に投げかける


  何がわたしを 不安にさせる?

  何がわたしを 追いつめた?

  何がわたしを……



  目の前で

  姿を消していく車

  車道の真ん中で

  空に手をかざし愛の歌うたう


 「愛してる」と囁く声が

  大好きだった


  鳴り響く クラクション

  目を焼く ヘッドライト


  空へ還る 身体



  わたしに

  死を覚悟させるもう一つの理由

  それをあなたは

  与えてくれた


 「 あなたを 愛してる ……」




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