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前科ありの男が幻想入り  作者: ハヌア
幻想入り編
6/55

こいしへの道

「あれ?ここは・・・神社か?」


さっきまでは森にいたのに・・・

森から出たのか?


「あれは賽銭箱か・・・。確か金を奉納すればいいんだよな。」


しかし今は一文無しだ。


「誰かいるのかな?」


きっと巫女か住職がいるだろう。


「おーい・・・」


返事は・・・ないな。

境内は綺麗に手入れされてるから、誰か住んでいるんだろうが・・・

もう少し大きな声で呼んでみる・・・か。


「おーい!」


むっ・・・裏から音がした・・・


「誰かいるか?」


「楽園の素敵な巫女がいますよ~っと・・・」


裏から声が聞こえ、変わった巫女服らしいものを着た女性が出てきた。


「私は博麗霊夢よ。それで、参拝にでも来てくれたの?」


「いや・・・そうじゃない。古明地こいしを探しに来たんだ。ちなみに私の名前はヘンリー・カタルトフだ。」


「ヘンリーね。私はさとり妖怪の妹なんて知らないわ。あ~・・・文なら知ってるんじゃない。」


「文?誰だそれは?」


「妖怪の山に住んでる天狗よ。うわ・・・噂をすれば、ね。」


空からこっちに向かって何かが飛んでくる。

人らしいが・・・


「うわっ!!」


すごい風圧だ・・・!


「清く!正しい!幻想郷の伝統文屋!射命丸文参上!」


「・・・」


幻想郷に来てから久しぶりにテンションの高い奴と出会えた・・・


「あなたがヘンリー・カタルトフさんですね!私は射命丸文と申します。文ちゃんとでも呼んであげてください!」


「え・・・?あ・・・ああ。あの・・・」


「古明地こいしのことですよね?それなら先日見かけましたよ。」


情報網が広いな。

しかし古明地こいしを見たのか・・・

案外すぐに見つかるかもな。


「どこで見た。」


「確か紅魔館の潜入取材をした時ですね。レミリアさんと何か話してましたけど・・・?」


「紅魔館?」


「霧の湖の傍にある真っ赤な館よ。言っとくけど、悪魔が住んでるわよ。」


悪魔か・・・


「あそこのメイドはすぐ襲い掛かってくるからね。武器も持たずに行くのはあいつに血を吸われて、吸血鬼になるのがオチよ。」


「それは恐ろしいな。」


「信じてないでしょ?」


「そんなことはない。妖怪ならいくらでも見てる。」


「そう・・・これを持っていきなさい。」


霊夢に渡されたのは、手紙だった。


「あやや?霊夢さんが手紙なんて、似つかわしくないですね。」


「なんなんだ?」


「プレゼントよ。」

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