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前科ありの男が幻想入り  作者: ハヌア
幻想入り編
2/55

三途の川

「う・・・生きている?」


谷底に落ちて、死んだはずだが・・・


「んあ。目覚めたのかい。」


突然声をかけられ、後ろを見る。

えらく変わった服を着た女性が、椅子に座っていた。


「ああごめん。脅かすつもりはなかったんだけど・・・あたいは小野塚 小町だ。川辺で倒れてたけど、大丈夫かい?」


「ああ。あんたが助けてくれたのか、有難う。」


とりあえず礼を言う。

自身も名前を言おうとするが


「おしっ!傷も痛んでなさそうだし、私が地上まで送ってやるよ。」


「え?あ・・・ありがとう。」

そして小野塚と名乗った人物と、行動を共にすることとなった。


「なあ、ここはどこなんだ?」


「ん?あの世だよ。幻想郷の、あの世の三途の川。」


「じゃあ・・・私は死んだのか?」


「いや、んなこたぁないよ。さっきまで死にかけてたけど、このあたいの気まぐれで生き長らえたのさ。」


そういって胸を張る小野塚

私にそんな趣味はない。


「幻想郷とは?どこかの地名かなにかか?」


「あ~幻想郷っていうのはな・・・」



「・・・」


「ざっとこんなもんさね。ふふっ・・・長くて悪かったね。おっと・・・あそこに向かっていけば、地上に帰れるよ。」


いつの間にか、そんなに近づいていたのか。


「有難う小野塚。感謝するよ。」


「いいのさ。どうせヒマだったし。そういえば名前聞いてなかったね。なんていうんだい?」


「私は、ヘンリー・カタルトフだ。」


「ほいほい。んじゃ、もしまたここに来たら、外の世界の話、聞かせてね。」


「ああ。それでは、また。」


そう言って、ヘンリーは光に向かって歩いていった。

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