博麗神社にて
ヘンリー・カタルトフが例の警官に射殺され2日、幻想郷の大妖怪や博麗霊夢が呼び出され、緊急会議となった。
会議の結果、八雲紫によりフィン警官は外の世界の精神病院にあるコネを通じて送られていき、事態は一応収まった。
なお、被害者であるヘンリー・カタルトフ氏の死体は火焔猫燐によって持ち去られたようであり、死体はなかった。
<一週間後の博麗神社>
いつもと変わらぬ様子のこの寂れた神社に一人の少女が降り立った。
黒いスカートを風で靡かせ神社に近寄る。
そして寝ている神社の主人をよそにそばに置いてあった駄菓子をつまみ、口に運ぶ。
「まったく・・・いつまで寝てるんだよ。」
博麗霊夢の頬を叩こうとしたがそれは防がれた。
「あんたは人の顔に悪戯して起こすのが礼儀とでも思ってるわけ?」
「なんだ起きてたのか。」
「まあね。それで今日は何しに来たのよ?」
「この前さ、男が・・・殺られたんだろ?」
「・・・」
目の前にいる少女、霧雨魔理沙に問われ、言葉を無くす霊夢。
幻想郷で人が妖怪に襲われる事はこれまでもあった、しかし人が人を殺すという事などは一度もなかった。
彼が何か悪い事をしたのは勘でわかった。だがヘンリーがそんな事をするような人間じゃないのは初めて会った時からわかっていた。
「私も死ぬ前にそいつと会ってみたかったぜ。外の世界じゃどんな犯罪テクニックがあるか・・・とか。」
悪事は許されない。でも・・・
「なあ、霊夢さんよ。一つ聞いていいか?」
「なに。」
「お前は大切なものを失ったらどうする?」
彼は自分の意思で悪事を働いたわけじゃない気がした。




