秘封倶楽部配属(仮)
遅れたと言った少女は私にも話しかけてきた。
「あんたはメリーと話してたの?」
「ただの世間話さ。私はヘンリー・カタルトフ、君は?」
「宇佐見蓮子。秘封倶楽部の部員だよ、メリーも合わせて二人だけど。それでなんで外人さんがこんなところに?」
私はこれまでの経緯を話した。
彼女は真剣に話を聞き、その後、顔を明るくさせた。
「それは興味深い話ですな。オカルトの匂いがするヘンリーさんには一緒にきてもらおうか。」
「どこにだよ。私は殺じ・・・小説の原稿を取りに行かなきゃならないから・・・」
殺人犯などと思われたら即通報なので取り敢えず嘘を吐いたが、無駄だった。
「殺人犯とかいたらなんか盛り上がりそうだしますます面白そうじゃん。メリー、いつまでも妄想に浸ってないでメリーん家行くよ。」
「もう・・・ひどい。」
マエリベリー宅
今はマエリベリー・ハーンの家でなにやら話している。
私は興味ないのでひたすら下を向いていた。
「幻想郷ってどっかで聞いた事あるわよね。」
「あるけど思い出せないってのは気持ち悪い。」
「本当にあるのなら行ってみたいよね~」
「ヘンリーさん?どうやって幻想郷に行ったの?」
「刑務所から護送される途中にバスが谷底に落ちたんだ。気がつくと私は幻想入りとかいうのを果たし、無事助かったというワケさ。」
「ふ~ん・・・あ、ごめん蓮子。トイレ。」
「覗きに行ってもいい?」
「やめてよ恥ずかしい・・・蓮子のエッチ。」
二人が色々危ない劇を繰り広げる中、私は天井の一点を見据えていた。
「ん?」
一瞬天井が歪んだ。
蓮子も見たらしく、こちらを見て頷いた。
すると、天井が裂け、中から女性が降りてきた。」
「「えええっ!!?」」
突然の出来事に目を疑った。
「ああ、いたいた。いい子だからヘンリー君は幻想郷に来ましょうね?」
「はい?」
「ちょいちょい、まさかあんたがヘンリーが言ってた八雲紫?」
「まさしくそうですわね。ヘンリー君は可哀想に外の世界に拒絶されてるのよ、だからほっといたら後々面倒だし、今のうちに私が貰っていくわ。」
八雲紫に腕を掴まれ、彼女が現れた隙間に引きずりこまれる。
「うわあああ!!なんなんだこの目玉部屋は!?」
出ようとするが八雲紫に押さえられ、出入り口を閉じられる。
その様子を見ていた宇佐見蓮子はその場所に立ち尽くすしかなかった。




