刑務所から脱走。別の世界に
東方異幻録の代わりの新作でこざいます。
この小説をお読み続けてもらうと幸いです
「おめでとう、ヘンリー。今日から君も、犯罪者だ。」
クリスマスの日に降り積もった雪には、男が倒れ、血の温かみで、雪が溶けていった。
その傍らには、殺された男の血で濡れたナイフを右手に握りしめ、死体を見下ろす男がたっていた。
そして時は過ぎ、殺人犯 ヘンリー・カタルトフは両手首に拘束用のリストバンドを付けられ、重犯罪刑務所に他数名と共に、移送される。
「全犯罪者の搭乗を確認しました。」
「よし、移送を開始しろ。」
移送バスは、だるそうに動きだした。
「・・・」
ヘンリー・カタルトフ
彼は物憂げに、窓の外を見ている。
一体自分はどんな日々を暮らすのだろうか。
物事を後ろ向きに取る彼にとって、刑務所は地獄だ。
そんな彼に神は、味方した。
目の前に、人が見えた。もちろん運転手の寝不足による幻覚である。
「っ!?」
運転手は慌てブレーキを踏むが、間に合わずバスは湖に転落していった。
そして、幸運にもヘンリーは自分の意志ではないのにも関わらず、幻想入りを果たしてしまった。
彼に未来はあるのか・・・ないか・・・
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