episode8 異変2
次の日。
私はいつものように、生徒会メンバーと一緒に、学校に行った。
そして、いつものように、下駄箱を開けると、そこには、
〈藤咲 莉奈さんへ〉
そう書いてある手紙が入っていた。
裏面を見ると、そこには、〈奥山 麟太郎〉と書いてあった。
若干驚いた。
手紙の封を切って、中身を見てみた。
内容は、こうだった。
―――
藤咲 莉奈さんへ
今日の夜、公園に来ていただけませんか?
奥山 麟太郎より
―――
ビックリした。
……まさか、奥山がそんな一言が言えないなんて……
そう思った。
―――
そして、夜。
私は、公園に来た。
「……ホントに来てくれるとは思わなかったよ」
という声を聞き、周りを見渡すと、そこには、奥山がいた。
「……で? 何よ? 用があるならなんでも早く言って」
「…………すっ…………」
「…………す?」
私が言い返すと、奥山が深呼吸をして、
「……俺、この時期のここの夜の景色が小さい頃から好きなんだ。それで、この時期に何かあった時はずっとここに来てたんだ。そうすると、自然と落ち着くんだ。
……俺は、自分の事には鈍感で、バカだけど、正義感が強くて、優しくて、明るいお前が……好きだ……」
その時、私は、自然と涙が溢れてきた。