episode7 異変
次の日。
生徒会メンバーと一緒に遊んだ。
でも、里緒菜がいつもより話さなかった。
何かあったのか?
―――
その夜。
明日、二人で遊ばない?
と、メールで誘ってみたが、
……ごめん、明日、用事があるんだ。
そうきっぱりと断られてしまった。
こんなことは初めてだ。
いつもなら無理してでも一緒に遊ぶのに……。
分かった。おやすみ。
とだけ送って、ベットに倒れこみ、すぐに寝た。
―――
次の日の朝。
今日も生徒会メンバーと一緒に歩いていたが、そこに里緒菜の姿が無かった。
奥山に里緒菜について聞いてみた。
「ねぇ、里緒菜は?」
「知らねぇな」
「……あっ、そう」
……会話終了。
まぁ、知ってる訳ないか。
それに、二人はもう『社長』っていう立場じゃないから……。
―――
その事について。
実は、二人の両親は長期休暇を取っているため、海外旅行に行っていて、新学期が始まる一週間前に帰って来たのだ。
そして、二人の立場はに戻ったというわけだ。
―――
学校に着いた。
念のため、里緒菜がいるかどうかの確認をするため、彼女の教室をのぞくと、
「莉奈ーーー!!!!!」
いきなり叫ばれて、抱きしめられた故に、二人で倒れた。
そして、二人で笑った。
いつもの里緒菜だった。
安心した。