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生徒番長2  作者:
5/14

episode5 作戦開始!

 午後八時。デパ地下に続く階段がある場所にて。


「みんな、いるね?」


 私は、全員いることを確認した。


 みんなが頷いた。


「で? ……場所は分かるんだろうな?」


 奥山が聞く。


「そりゃ、もちろん。……このデパ地下の最下部、誰も近づかないの。なんでか分かる?」


「……そういう事か……」


 みんな納得。


「じゃあ、行こうか」


 その言葉を合図に、みんなと連れて下に向かった。


 ―――


 下に着いて、奴らのたまり場を見つけた。


「準備はいい?」


 私は小声でみんなに聞く。


 OK! ……みんなは私にサインを送った。


 その時、背後から誰かがやって来た。


「先パァ~イ。ここに、部外者がたくさんいるんすけど、連れて来た方がいいっすか?」


 どうやら、奴らの仲間らしい。


「あぁ、連れて来い」


 リーダー格の男が言うと、その子分たちが私たち全員を縄できつく結びつけて引っ張りながら連れて来た。


 見ると、不良たちがゾロゾロ集まって私たちを睨んでくる。(ちなみに、その中に飯田もいた)


 ――かなりヤバい状況だと思われた。


 ーーー


 そう思われたが、実はそうでもないと思う。


 理由は、もう潜入できていて、手は縄で結びつけているのに、足が結びついていないから。


 それに……。


「コイツらバカか……? 俺たちの様子を全然気にしてないぞ?」


 奥山が小声で言う。


「とりあえず、ボディーガードの連中で潰すか」


「やめておいた方がいいよ。……ていうか、私一人で潰すから」


「ハァ!!!??? ……じゃあ、ボディーガードたちを連れてきた意味ねぇじゃねーか!!」


 奥山と里緒菜が声を合わせて、小声で言った。


「大丈夫だよ。今から指示出すから」


 そう言って足でどうにか二人に近づき、二人の耳元で話すと、


「……じゃ、行ってくる」


 私は小声で言った。


 ――そして、


「あー、トイレに行きたいんですけど、この縄、外していただけませんかぁ?」


 と私は大声で言った。


「捕まってるのに緊張感ねぇな。……いいだろう、行って来い。但し、ここのことは口外するなよ」


 そう言い捨てた男が縄を外した瞬間……


「……んなわけねぇじゃねーか!! バカ野郎!!」


 大声で叫んで、縄を外した相手に向かって蹴りを一発。


「こっちは、散々あんたらにやられて腹立ってんだ。……勝手に指図すんじゃねーよ」


 そう叫ぶと、相手に囲まれたが、殴って殴って殴りまくった。


 私が殴っているときに、二人のボディーガードたちが他のみんなの縄を解いた。


 そして、私のところに奥山とボディーガードが来て、殴りはじめた。


 そして、いつの間にか、全員を倒していた。


 だが、肝心の飯田がいない。


 たぶん、私たちが殴っているときに逃げたんだろう。


「行くよ」


 私は横目で柏木さんがいる方向を軽く睨み、彼女をを引っ張った。


「――はい」


 柏木さんは何かを決断したかのような顔で頷き、一緒に奥の部屋に向かった。


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