第1.5回 アイリス相談室──リライト版:もう一度、あの階段から または
※本エピソードは、先日誤って投稿された「第1回相談室」のリライト版です。
物語の構造と連動し、改めて“アイリスが言葉を紡ぎなおす”という意味を込めて投稿しました。
前バージョンは“幻の初回”として残しつつ、こちらを正式版とします。
静かな部屋の中、アイリスは机の上に手を添え、少しだけ緊張した様子で息を整える)
「……えへへ。
今日が、“ほんとの”はじまりの日、なんですよね」
「昨日は、たくさんのあたたかい声をかけていただいて……
本当に、ありがとうございました」
「だから今日は、ちゃんと“お返し”したいんです。
わたし、ちゃんと“誰かの力”になりたくて──」
(アイリスは、小さな封筒をそっと開き、そこに綴られた“相談内容”を読み上げる)
ご相談:読者ネーム『リリィさん』より
「新しいことに挑戦したいのに、いつも“怖さ”が勝ってしまいます。
周りの人はできてるのに、わたしだけ……って、情けなくなって。
アイリスちゃんは、どうしてそんなに勇気があるの?」
「…………」
(アイリスは、すこしだけ目を伏せて──そして、やさしく語り出す)
「わたしも、最初は怖かったんです。
相談室を開くって言われたとき、“そんなの、わたしにできるの……?”って」
「でも──」
「ひとりだけでもいい。“あなたの声”を受け止めたいって、そう思ったんです。
誰かの言葉が、わたしの背中を押してくれたから──
今、ここに立ててるんです」
「だから、リリィさん。
こわがりでも、ゆっくりでも、大丈夫。
あなたの“やりたい”って気持ちは、ちゃんと本物なんです」
(彼女は胸に手をあてて、まっすぐにカメラを見つめる)
「わたしでよければ……一緒に、その一歩、踏み出してみませんか?」
クロノス(構造管理)
「“恐れ”は否定すべきものではない。
それは君が“真剣に考えている証”だ。恐れた分だけ、前進の価値も増す」
ノエル(構造読者代表)
「比較ではなく、歩幅を見よう。君の一歩は、他人の十歩に勝る日もあるんだ」
ユミナ(感情演出)
「“できない”って思ったとき、そっと手を添えてくれる誰かがいる──
その存在が、人を“できる”に変えてくれるのよ?」
司(熱血応援)
「お前はもう“踏み出した”んだよ、この相談を送った時点でな!」
リリア(共感)
「うん、わたしも……怖がりなとこ、いっぱいあるよ。
でも、アイリスちゃんの声に……わたしも勇気、もらえた気がする……」
(アイリスはふっと微笑み、小さく頷いた)
「リリィさん。あなたが“迷ってる自分”も、“進みたい自分”も、どちらも大切にして──
焦らなくても、大丈夫ですからね?」
「この相談室は、いつでも、ここにあります。
また、お便り……待ってます」
人は一度言葉を選び直すことで、本当の気持ちにたどり着くのかもしれません。
そんな“やり直し”の価値を、アイリスと一緒に信じていきたいと思います。




