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目標に向けて

俺たちは二層へと通ずる階段を見つけ、宣言通り、俺はここで帰らさられる事になった。


「そういえば話は変わるんですけど、最上さんって職業って何にしました?」


職業、この世界のもう一つのスキルとも言われており、一部の試練をクリアすると自分に才能がある職業のうちの上位三つから職業をシステムが選ばせてくれるものである。


「私は剣士と、戦士に、槍使いだったかな」


「その中の何を選んだんですか?……って聞かなくてもわかりますね」


腰に刺している剣を見る。


「そうだね、君もよく知っての通り、私は剣士を選んだよ……でも、私は、魔法使いが良かったんだけどね」


「なんでですか?剣士は剣の理解度が上がり、剣類の攻撃力が全て五%される桁違いに強い職業でしたよね?」


魔法使いはMPの流れを正確に読み取り、無駄なMPの使用を無くすという、あってもなくてもさほど変わらない職業だったはず……それなら、回復魔法を覚える聖職者の方が需要は高いはず。


「これは言ったことは無いんだけどねーー」


なぜ魔法使いが良かったのか、知らない間に固唾飲んで待ってしまっていた。


「女の子が剣士とかの戦闘系って何かいやじゃない?」


その言葉を聞いた時、勝手に緊張していた自分が馬鹿らしく感じた……勝手に緊張してる俺が悪いんだけどね。


「女の子なら絶対に一度は魔法使いに憧れを持つはずなんだよ!」


俺は女性じゃないからなんとも言えず、微妙な返事しかできなかった。


「それはそうとして、私が見てきた中でこんなに早く魔法を使えるようになったのは君が初めてだから、多分魔法使いの才能があると思うんだけど、どうかな?」


魔法使いはハズレ……そのような固定概念により、反射的に、嫌な顔をしてしまった。


「そんなに嫌な顔をしないで、まぁ、あくまでも私の予想だから、レベルが百に上がって職業クエストを攻略したらまた話を聞かせて」


「わかりました」


ダンジョンの出口が近づく、ここで、この攻略が終わってしまうと考えると、何だか悲しく思えてーーいや、殺されかけまくったは。


「今日は何から何までありがとうございました」


そうしてダンジョンの出口のすぐ近くで振り返り、最上さんに向かってお辞儀をする。


「次からは、こんな無茶はしないようにね……あと、私が倒した魔石全部あげる」


そうして、A級魔石約四十個が最上さんの手に乗せられた。


「いただけません!別の人の魔石を自分のと偽って、売ることは流石にーー」


出来ませんと言おうとした時、有無も言わせず、俺の掌に魔石が乗せられた。


「良いから良いから、正直私は国からのお金だけで、一生暮らせていけるだけのお金を持ってるから」


「でもーー」


いただけないと言おうとした時、最上さんが一つの提案をしてくれた。


「私が魔石を持っててと言って、そのまま持って帰ってきてしまったってことにしよう」


「でも、最上さんのって分かってどうするんですか?」


「遅れて私が行くから、その子に全部あげることにしたって言うから、安心して」


そうしてダンジョン外に押し出されそうになる……このまま持っておくのは危険だし、さっき獲得したスキル【保管】の検証がてらこの提案に乗ることにした……正直言えば、この提案はありがたかった、愛を治すためにはどうしてもお金が必要なため、つい、乗ってしまった。






「すいません、ただいま戻りました」


そうして、協会の人に話しかける、どこか怒ったような、それでも、安心したような顔を見た時、この人が最上さんを送ってくれたのかとはっきりと把握出来た。


「最上さんからも聞いたと思いますが、貴方はこのダンジョンをしばらく使用禁止ですからね」


それは全然構わない、この魔石が売れるのなら。


「すいません、それより、最上さんに持っておいてほしいと言われた魔石を持って帰ってしまってきたんですけど、どうすればいいですかね?」


「そうですね、とりあえず、最上さんが戻ってくるまで待ちましょうか」






しばらくして、最上さんは戻ってきた……何かさらに血が付着していた事を見ると、ワイバーンたちはあの後も狩られたことが分かった。


「最上さん、この人が最上さんの魔石を持って帰ってきてしまったと言っているんですが、間違いないですか?」


「はい、あ、あと、この子に全部魔石あげることにしましたので、買い取りお願いします」


!?一様驚いている表情は出しておかないと、協会の人に怪しまれる気がする……やはり、確認で此方に視線を向けてきた。


「も、持ちに主がそういうのであれば協会は止めませんが、本当によろしいのですか?」


「えぇ、お願いします」


「わかりました……A級魔石が40こですので、約四億円でございます、通帳でよろしいですか?」


「!こ、こんなに良いんですか?」


つい、額が相当な物だったので、反射的に聞いてしまった……目線は大丈夫と言っているような気がした。


「わかりました、通帳にお願いします」


そうして、俺の通帳に四億円が追加され、目標に何歩も進んだのであった。



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